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日記・ガンプラを初めて買った男の感想

最近はロボットのイラストを描いたりしていた。こういうものである。

デロリアンロボット

完全に我流でやっているが、メカをデザインするならガンダムを学ぶことは避けて通れないような気がする。そういえば私は去年ファーストガンダムを全話観終えたのだった。じゃあ買ってもいいんじゃないか『ガンプラ』を。

すごいらしいとは聞きつつも原作を知らないという理由で手を付けてこなかったガンプラ。エントリーグレードが700円ぐらいで買えると知って安さにまず驚く。これでスナップフィット+塗装不要の設計ならそりゃ売れるわけだ。

ガンダム、我が部屋のタンスの上に立つ

久しぶりのプラモデルだった。作業はサクサク進み2時間もかからなかったのではないだろうか。そして何よりキットの出来が良いのである。古いキットしか知らない自分には新鮮な体験だった。(そんな当たり前のことで驚くなよと思われるかもしれないが…)

スナップフィットの精度がすごい。レゴブロックみたいにパチパチハマっていく。接着剤がいらないだけでプラモってこんなに楽になるんだなと思った。ところどころここは接着しときたいなーというパーツもあったが完成すれば気にならなかった。

金型の技術がすごい。スライド金型という技術を惜しみなく使っている。通常は二枚の金型の間に樹脂を流し込んで成形するのだが、そこに横向きの金型をスライドさせるように組み合わせる技術をスライド金型という。

B1B2パーツ
B3B4パーツ

写真の丸で囲んだランナーが持ち上がっている部分がスライド金型が使用された箇所である。合計7箇所あった。スライド金型は3方向からの造形が必要な箇所に使用される。頭部のような複雑なパーツ、ボールジョイントの受けの部分にも使用されていた。また特徴的な足の甲から側面に回り込んだパーツにも使用されていた。

興味深いのがスライド金型を使わずに第三の方向の穴を開けているパーツがあったことだ。こんな方法があったのかとアイデアに驚かされる。

上腕パーツのジョイントA1-11
スライド金型を使わずに上の方向から穴を開けている。

構造を伝えたいのでBlenderで大雑把にモデリングしてみた。二方向から半月型に3箇所くり抜くことで上方向からの穴を実現していることが伝わるだろうか。

A1-11を大雑把に再現したモデル

こんなことを思いついて、実際にやるというのがすごいと思った。本当によく考えられている。

ガンプラは初めてだったがとても勉強になった。こうなるとザクとかも欲しくなるところだ。ただファーストを観たあとだとガンダムのスタイルが良くなりすぎていてもう少しズングリしていたほうがアニメっぽくていいかもしれないと思った。

自分は食わず嫌いで損している部分が多いと思う。もっと観てないものを見てやってないことをやろう。もうそこにしか新しい体験はは残されていないのだから。

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