【先週の不満ビッグデータ】（~2024/4/21）自動車の移動を快適にする生活者の未充足ニーズ
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜～木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く＜Better Life＞」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満（~2024/4/21）
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド（下図）をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
先週も様々な不満が寄せられましたが、いよいよ今週末からゴールデンウィークが始まることもあり、ゴールデンウィークに関する不満が増加しました。2024年のGWは前半が4月27日（土）～29日（月）の3連休、後半が5月3日（金）～6日（月）の4連休となっていて4月30日(火)～5月2日(木)の3日間を休みにすることで最大10連休の大型連休も可能となっています。
そんな大型連休、旅行に出かけられる方も多いようで、自動車での移動に関する不満も多く含まれているようです。
そこで今回は、Insight Techが不満買取センターに寄せられた自動車不満を分析した「自動車の未充足不満に関するトレンドレポート」から、生活者が「あったらいいな」と思う自動車の付加価値をお伝えします。
より詳細な内容をご希望の方は以下よりダウンロードください。
1.車内の快適性に関わる不満が増加
2022年と比較すると、2023年はどのような自動車不満が増えたのでしょうか。自動車関連の不満では「車内」や「花粉」「目」などの不満が増加したようです。「花粉が入ってきてしまう」「乾燥で目が乾く」など「車内」での快適性に関する不満が増加しています。
また、自動車不満のなかでも「〇〇だったらいいのに」という「未充足」な気持ちが表明された不満に限定すると、「エアコン」「車の中」「子供」「花粉」などの言及が増加しています。
自動車の移動手段としての機能だけでなく、「車内の快適性」への期待が高まっていることが分かります。
2.車内の「あったらいいな」
では、「車内の快適性」を高めるために、どのような機能が求められているのでしょうか。Insight Techが提供する分析ツール「不満ファインダー」でAIがまとめた意見群から紐解いていきましょう。
車内の「置き場所に困る」問題
一つ目は「身の回りの物の置き場所に困る」という意見です。最近の自動車ではスマートフォン置き場などの工夫がされていますが、車内で快適に過ごす上で「〇〇の置き場があったらいいのに」という声がまとまって存在するようです。
最も象徴的なものは「傘」ですが、それ以外にも、「お弁当を置いて食べたい」「タブレットを置いて動画を見たい」「ゴミをスマートに捨てたい」などの声が寄せられています。
これらに対応する外付けの商品も多くありますが、自分の車に合うかが気になるのか、標準機能として「置く」をサポートする機能の充実が求められているようです。
雨の日に車の中で濡れた傘を置く場所にいつも困る。車のメーカーのみなさん、どこか置き場所になりそうな工夫を考えてください。
乗用車の車内に傘の収納場所を作ってほしい。 雨の日は特に置き場に困る。濡れた傘でシートや服が濡れる。 カー用品店等にそうしたグッズもあるが、標準で傘置き場を作ってほしい。
「車内のあったらいいな」は多岐に渡る
加えて、子どもに関わる車内の不満として「軽自動車の後部座席にもエアコンをつけて欲しい」という意見のまとまりもAIによって確認されました。
軽自動車に乗っている方は、小さなお子さんと一緒に乗車する機会が多いためか、「子どもが後部座席で汗だくになっていて心配」、「チャイルドシートは後部座席となっているので心配」との声が寄せられました。必要度の高さがうかがえる不満です。
軽自動車はコストパフォーマンスや利便性の高さで若いファミリー層を中心に高い人気が続いています。コストを最適化するために車内の機能が限定されることもありますが、利用しているユーザー層や利用シーンを考えると、「後部座席の空調」は必須の機能として期待されているようです。
軽自動車の後部座席には なぜエアコンがないのか。 備え付けの送風機能とハンディファンで風を送っているが、子供が汗だく&顔が赤くなるほどに。 子供が心配なので 標準設備で後ろにもエアコンをつけてほい。 あと既存の車にも 後部座席のためのエアコンを、後付けできる機能などはないのか。
車の後部座席はエアコンが効きにくくて不満です。 チャイルドシートに乗っている子供達が数分で汗だくになります。 チャイルドシートは後部座席に乗せることになっているし、子供の方が温度変化に弱いので、エアコンの吹き出し口が後部座席にも欲しいです。
その他にも、「車内に花粉が入らないようにしてほしい」、「アイドリングストップ時に空気を入れ替えても虫などが入らないように網戸を付けてほしい」などの意見が寄せられました。
このような不満の声から「折角の外出なのだから、単なる移動手段ではなく、車内を快適な空間にしたい」という期待が強まっていると読み取れます。
キーワードは「車内の寛ぎ」。
コロナ禍を契機に車内空間を様々な用途で使うトレンドが生まれました。この流れの中で「車内で色々なことをしたい。リビングルームのように寛ぎたい」という期待が高まり、これが車内の付加機能への欲求に繋がっていると言えそうです。
例えば、同じ車種でも、ターゲットや利用用途で車内の内装・デザインや付加機能を選べるようなラインナップ展開をすることが「車内の寛ぎ」ニーズを叶えることに繋がりそうです。
ここで紹介した不満意外にもより詳細な内容をご覧になりたい方はInsight Techのホームページにある「NEWS」欄からレポートへアクセスしてください。無料ダウンロードが可能です。
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Insight Tech 伊藤
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