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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/2/11)①「増量」のぬか喜び、②「飼い主」に求められること

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/2/11)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は首都圏を含む多くの地域で大雪に見舞われたことで、全国から雪にまつわる不満や不便に関する声が多く寄せられました。雪そのものへの不満に加え、雪に伴う交通の乱れなどの影響を嘆く声が多く寄せられています。


そのようななか、今週は①「増量」、②「飼い主」に注目します。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①「増量」のぬか喜び

先週、コンビニチェーンのローソンが「日本全国47都道府県ハピろー!計画」の第一弾を開始しました。一部の食料品等で47%増量されるキャンペーンとなります。

値上げラッシュが続く中、食料品等への価格感度が高くなっていることもあり、「増量キャンペーン」には多くの期待が寄せられ、キャンペーンとしては多くの生活者に喜びをもたらしているようです。

一方で、喜びの反面、不満も多く寄せられました。
多くは「増量キャンペーンの対象商品が店頭になく、むしろストレスがたまった」との声です。「過去同様のキャンペーンを実施していることを踏まえ在庫を増やしてほしい」という意見も聞かれました。

一方で、「早めに買いに行くしかなく文句を言っても仕方ない。今回は意外に買える状態にある」との声も聞かれ、増量キャンペーンが生活者の中で定着し、落ち着いた対応がされつつあることがうかがえる声も聞かれました。

増量キャンペーン、ほしい商品が全く無くて辛い。品数も増量してほしかった。もう手に入らないのかなとショックによるストレスが増量した(40代・愛知県)

ローソンの増量キャンペーン、対象商品がいつも品切れで無い。人気のキャンペーンなのだから、在庫は十分に確保して欲しい。(40代・栃木県)

お得なキャンペーンはみんな欲しいに決まってる。早めに買いにいくとかしないと無理だと思う。買えないと文句いってもしかたない。今回は意外に買える状態にある。(50代・愛知県)

当然、無尽蔵に増量することが難しい前提は理解しつつも、大々的に情報発信していることと品薄なことへのGAPに違和感を感じている生活者が多いことも事実なようです。

対応策のアイデアとして、生活者からは「スマホアプリで在庫が確認できればいいのに」「次にいつ入荷するか分かればいいのに」といった要望が聞かれました。

増量キャンペーン、商品が全くないので、スマホアプリから在庫を確認できるようにしてほしい(40代・北海道)

ローソンの47%増量キャンペーン。毎回思うがどうせ欠品で買えず終わる。今回も同じく。入荷時間とか記載してほしい。(30代・千葉県)

こんな生活者の声から、在庫や入荷に関する「情報」をリアルタイムに提供することで、生活者の「更なる安心・信頼」を獲得し得ることが分かります。ECでの買い物に慣れた生活者が多いことから、「お店に行って品切れ」である事への抵抗感が大きいという背景もあるのかもしれません。

折しも、コンビニチェーン各社がデジタルを活用した顧客体験の強化を進めることを発信しています。デジタルとリアルを連携させた画期的な顧客体験を実現することも重要なのは言うまでもありませんが、「在庫状況の可視化」など、店舗体験の「不」を「価値」に変えるDXも有効と考えます。


②「飼い主」に求められること

2月7日、群馬県伊勢崎市で小学生を含む12人がペットとして飼われている犬に噛みつかれ怪我をする事故が起こりました。そしてその後、この犬が狂犬病の予防接種を受けていないことが発表されました。

この一連のニュースに、改めてペットの「飼い主」の責任について多くの不満が生活者から寄せられました。

殆どが「飼い主が責任をもって管理すべき」との不満です。なかには「法的な義務を履行しなければペットが飼えないような仕組み」「資格制」にしてほしいとの強い意見も聞かれました。

犬を買うには資格を必須にしてほしい。その犬が何か事故や事件を起こした場合には飼い主に全責任を取らせてほしい。(30代・秋田県)

犬を飼っているのに予防接種してなかったとか、本当に犬を飼う資格ない。狂犬病の予防接種なんて最低限の飼い主の義務なのに、それすらしない様な人間はペットを買わないで欲しいし、法律も最低限の法的義務を履行出来ない人間にはペットが飼えない様な仕組みを考えて欲しい。(40代・大阪府)

一度本格的に狂犬病予防注射をしていない犬の飼い主を一斉に取り締まり、確りとルール通り予防接種させてほしいと思いました。(30代・大阪府)

犬を飼う際には、市区町村への登録、年1回の予防注射、犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着することが法律で義務付けられています(一部マイクロチップで適切に登録をすることによる免除あり)。

今回のニュースを機にこの義務が再度周知されるとともに、義務履行に繋げることが望まれます。注射済票が飼い犬に装着されていないケースも多いようで、周囲に安心をもたらすという意味でも、予防接種するだけでなく、接種済みであることを周囲が理解できるようにする必要がありそうです。

<犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務>
犬の飼い主には、
(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
が法律により義務付けられています。

厚生労働省HPより

加えて、「嚙みついた犬のその後の対応が心配」「殺処分にせずに躾しなおしてほしい」といった声も寄せられました。また、「被害者の方々が今後犬を恐れないようケアしてほしい」との声も聞かれ、人間とペットとが安心して過ごせる環境づくりに向けた課題が示唆されます。

12人に噛みついた四国犬、怖いから殺処分しろとか殺処分するのが当然と言っている人が結構いて驚いたし悲しい。犬だって怖いから噛む。トレーニングすればきっと変わるはず。すべての責任は飼い主に負わせて、四国犬はいい人に里親になってほしい。(30代・茨城県)

人を噛んだ犬 殺処分は絶対にしないでください。飼い主から保護しドッグトレーナーで躾をしなおし里親募集してほしい。(60代・愛知県)

犬に12人噛まれた事件で、四国犬が狂暴で怖いというイメージが植え付けられるのは悲しい。ちゃんと飼えば賢くて可愛いワンちゃんなはず。(30代・茨城県)

子供の頃お使いで近所の家に行った時、飛び出して来た犬にじゃれつかれて怖い思いをした事がある。数十年前の事なのに忘れられない。今回の伊勢崎市の事件で被害に遭われた方もそうならないようにケアして欲しい。(60代・群馬県)

ペット市場は拡大を続けています。ペットを愛でるための商品・サービスだけでなく、地域において安心して共存できるような仕組みに対するサポートが求められています。


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