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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/3/17)①卒園後も預けられたらいいのに、②引越しダンボールもったいない

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/3/17)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は春季労使交渉の回答が公表され多くの企業で過去最大レベルのベースアップ・定期昇給がなされることが発信されました。それ自体は生活者にとっては喜ばしい面もある一方で、「中小企業ではなかなか賃上げされにくい」点などが嘆きとなって不満買取センターに多く寄せられました。
また、「はしか」の感染が拡大していることを心配する声も聞かれました。

そのようななか、今週は①「卒園」、②「引越し」に注目します。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①卒園後も預けられたらいいのに

2週間前には「卒業式」がトレンドワードになりましたが、それに続き、先週は「卒園」に関わる不満が増加しました。どんな不満が増加したのか、早速見ていきましょう。

まず目立ったのは「卒業式」と同様、「卒園式の様子を確りと記録に残したい」という意見です。「幼稚園からすると最後のイベントだけど」「これまでのイベントと同様に」といった意見と共に「幼稚園・保育園でカメラマンを派遣して欲しい」という要望が多く聞かれました

保育園の卒園式に参加したがカメラマンが派遣されていなかった。派遣費用は保護者が負担するので保育士が撮った写真を販売するのではなくちゃんとカメラマンを派遣してほしかった。(40代・東京都)

保育園として卒園式が終わりのイベントだけど親からすると大切なセレモニー。これまでのイベント同じように写真やビデオを撮ってくれるとうれしい。親としても記録に残るし、式に集中できるのに。(40代・東京都)

お子さんにとっては人生で初めての「門出」というイベント。セレモニーに集中するためにも、しっかりと「記録」に残すサポートが期待されています。

その他にも「卒園式」と「預かり保育」との関係についての不満が聞かれました。

具体的には、「卒園してしまうと預かり保育ができなくなり春休みの間仕事がしにくい」「卒園後も預かり保育はできたらいいのに」という意見です。また、「卒園式の日に卒園する子の下の兄弟を預かって欲しい」という声も聞かれました。

卒園してしまうと預かり保育もないので、預かってもらうところがなく仕事ができなくなる。通常の春休みより1週間ほど早くなってしまうため仕事にかなり支障が出る。(40代・京都府)

卒園式後に預かりできないのどうにかなったら助かる。(40代・鹿児島県)

下の子を見ながら卒園式はしんどいのでその日のみの預かり保育や遊び場を作って欲しい(30代・愛知県)

卒園式の企画・運営には保育園・幼稚園側も多くのエネルギーを必要とするため、要望の全てに対応することは難しいかもしれませんが、両親や家族の「記録と記憶に残したい」という気持ちに応えることで、今まで以上に「素敵な卒園式だった」という思い出とできる可能性がありそうです。

例えば、地域の住民や近隣の幼稚園や保育園同士が卒園式の日前後ははサポートし合う、といった「共助」の考え方が有効かもしれません。これにより、地域と子どもたちとの繋がりを育むことにもつながりそうです。

卒園式を迎えるお子さんと家族の皆さん、御卒園、おめでとうございます。


②引越しダンボールもったいない

3月も半ばということで、新年度に向けて転勤・転居をされる方が多い季節です。これに伴い、不満買取センターには「引越し」に関わる不満が増加しました。

まず目立ったのが、「自治体ごとに違う色々なルールや制度を理解するのが大変」という不満です。
ゴミ出しのルールといった誰もが知っておくべきことに加え、障がい者支援、子育て支援など、それぞれの状況を踏まえて理解するべきことが異なり、それを理解するのが大変、という意見です。

ゴミの出し方が市町村によって違うので引越しの際の参考になるように分かりやすくまとめておいてほしい。(30代・福岡県)

視覚障害について、都道府県で取り組みが違って引越しした時に大変な思いをしていること。(30代・佐賀県)

引っ越すとその自治体のルールや補助事業のことを理解し直す必要がある。子育て支援などその人に合わせて知っておいた方がよい制度を纏めて教えてくれる仕組みがあったらいいのに。(30代・東京都)

引越しする前の段階で、それぞれの状況や必要としている支援に応じて、引越し先の自治体のルールや制度が一覧化され、今住んでいる自治体と比較できるような仕組みが求められています。

そのような比較が容易にできれば、引越し先を選択する段階で参考となる可能性があり、自治体が取り組む特徴的な施策を伝えるきっかけにもなりそうです。

また、引越し不満として「ダンボール」に言及する不満も多く聞かれました。その中でも目立ったのは「引越しで使うダンボールを捨てるのがもったいない」という意見です。「もったいない」という気持ちの背景には節約意識・環境意識の高まりがありそうで、「レンタルできたらいいのに」といった要望も聞かれています。

引越しの為のダンボールだけほしい。買うと引越し後、不要になり捨てる事になって勿体なく感じる。レンタル出来る店があると本当に助かります。(40代・大阪府)

引越し後の大量の段ボールの処分に困る。資源ごみの日はまだまだ先だし、場所もとるから家の中に置いておきたくないな。(30代・徳島県)

引越し後に段ボールが大量にゴミとして出るのが困る。仕方ないのだけど。買い取ってくれたりしないかな。(30代・徳島県)

大手引越し支援企業では食器など特定目的で再利用可能なコンテナを提供していますが、それ以外にも通常の家財の荷造りに使うことができる再利用可能なダンボールを提供することで「便利なサービス」としてビジネス競争力を高めることができるかもしれません。

引越し支援企業が「引越し」だけでなく「引越し前後」のカスタマージャーニーを捉え、そこで「廃棄物削減」に貢献することが企業の社会的責任を全うすることにもつながりそうです。


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