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【先週の生活者不満】スプレー缶の捨て方が分からない、気軽に色々相談したい(~2023/1/22)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/1/22)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

新型コロナ感染症について今春にも「5類」へ見直しされる方針が発表されたことを踏まえ、「マスク」「不要」と言ったキーワードが多く寄せられました。屋内でマスクが不要、との見解について不安に感じる生活者が多いことがうかがえます。

そのような中で今週は①スプレー缶、②相談に注目します。
これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

スプレー缶の捨て方が分からない

先週16日、東京都港区でビルが燃える火災があり、「スプレー缶のガス抜き作業をしていたら爆発した」とのことで、改めてスプレー缶の廃棄の仕方に注目が集まりました。

生活者からは、「実際、どのように捨てたらよいのか分からない」「分かりやすい説明が欲しい」との声が多く寄せられました。多くの生活者にとって、スプレー缶の廃棄が抵抗・不安になっていることが改めて明らかになりました。

スプレー缶のガス抜きは同時に何本までにするなど注意書きが欲しい。わかりにくいから事故に繋がるので説明を入れて欲しい。、(30代・東京都)

スプレー缶の爆発事故がよくあるけど、もう少しスプレー缶の捨て方を周知させたほうがいいと思う。防げる事故だと思う。(30代・東京都)

スプレーの捨て方がよくわからない。スプレー缶にガス抜きの方法や注意点を大きくわかりやすく書いてほしい。(40代・大阪府)

「もっと簡単に処分できればいいのに」「簡単にガス抜きできたらいいのに」といった声も寄せられており、「スプレー缶の廃棄」をサポートする工夫が生活者に安心をもたらし、新たなビジネスチャンスになる可能性がうかがえます。

スプレー缶のガス抜きで、よく火災が起きていて、スプレー缶を処分するのがとても怖い。もっと簡単に処分出来るようになると良いのに。(40代・愛媛県)

爆発とか経験がないから忘れてたけどスプレー缶のガス抜きって危険だったんだと思い出した。もっと安全で簡単にガス抜きできたら良いのに(50代・広島県)

スプレー缶を使い終わるとガス抜きするのが面倒くさいのでどうにか簡単にできるようにしてほしい。(40代・福岡県)

例えば、ガス抜きをサポートする機能をスプレー缶に追加する、捨てて良い状態になったかを缶に表示する、などちょっとした「機能強化」・「情報可視化」がその商品への満足度やロイヤルティに繋がると考えられます。

購入するプロセス、使用するプロセスだけでなく、廃棄するプロセスまでを顧客体験と捉え、生活者との接点をデザインする発想が求められている。そんなことを「スプレー缶」への不満から気づくことができます。

気軽に色々相談したい

先週は「相談」に関する不満が増加しました。

新しい1年が始まり”節目”となったことが背景にあるのか、自身の仕事や家庭・家計などについて「相談したいのに」との不満が多く寄せられました。

具体的には以下のような不満です。

ワンオペ育児で慣れない土地で育児をしていて不安なのに、3歳検診で相談にのってくれるのかと思いきやただ育児の悩みをアンケートでとっているだけでただただ残念でした。(30代・栃木県)

職場でのセクハラ行為はホント苦痛。相談室あるけど結局身元特定されるから、誰も投稿したがらない(20代・東京都)

体調が悪くても、風邪症状とかじゃないとどの病院に行っていいかがわからない。オンラインで気軽に症状を相談、受診予約できるものがほしい。(30代・京都府)

義実家の遠方にある墓を、今後どうしたらいいか分からない。考え始めると不安だが、相談する先も分からない。(40代・岐阜県)

悩み相談って完全に個人特定されずチャットで24時間相談出来たら利用すると思う。後日でもいいから解決の為の回答があったら尚いい。老後一人になっても不安が少し解消される。電話は勇気が出ない。自殺者も絶対減る。(50代・山形県)

育児のこと、職場でのハラスメントのこと、体調のこと、そしてお墓の取り扱いのこと、など様々な「相談ニーズ」があることが分かります。

核家族化、単身世帯化が進む中で、コロナ禍によってオンライン化が進んだことにより、周りに相談できる人がいない状況が加速しているのかもしれません。生活の多くのシーンにおいて、プライバシーを保ちながら、気軽に相談できるような手段が求められているようです。

このような「相談ニーズ」への対応について、最終的には人の対応が求められるのは言うまでもないですが、気軽に悩みを相談でき、優先的な対応や丁寧な対応が必要な場合にいち早く専門家に連携できるような仕組みをデジタルやAIの力を活用しながら実現すべきではないでしょうか。

これにより、必要としている人に専門的な支援がいち早く行き届き、生活者の不安を払しょくされることにつながるかもしれません。


この1週間が皆様にとって穏やかなものとなることを願っています。

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Insight Tech 伊藤

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