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Zilliqa -ハイスループットブロックチェーン-

昨日BBC主催のイベントに、ZilliqaのCEO Xinshu Dong氏とCo-Founder Amrit Kumar氏が登壇されたので参加してきました。

ビットコインキャッシュの誕生やテレグラムの超大型ICOなど、スケーラビリティ問題へのソリューションが目立ってきましたが、Zilliqaについてもちょっと自分の思考の整理も兼ねて考察してみようかと思います。
(このマガジンとあんま関係ないですw)

概要

Zilliqa(ジリカ)は、世界で初めてシャーディングという仕組みを実現したパブリック型のブロックチェーンで、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題へのソリューションとして注目を集めています。

ビットコインキャッシュに関するノートでも軽く説明しましたが、ビットコインはブロックサイズが約1MBであることにより、計算上は7tps(取引/秒)になります。

比較対象として、決済手段でメジャーなクレジットカードは、1日に約4~5億もの取引をさばいているといわれており、約4500tpsになります。

超ざっくりいうと、これじゃ決済に使えないじゃんっていうのがスケーラビリティ問題です。

これに対してZilliqaは、テストフェーズで3,600ノードを使いクレカ平均取引件数と同等の2,488tpsを達成したとのことです。

仕組み

大きく分けて「シャーディング」と「並列処理」が論点かなと思うので、整理していきます。

自分の中の整理目的で書いてるので、合ってるかわかりません&間違ってたら議論したいです。
→リプライください:https://twitter.com/tomohiro_tagami

シャーディングと並列処理
既存ブロックチェーンの多くは全ノードが全トランザクションを処理するために同じ計算をしており、ビットコインは7tps、イーサリアムは10tpsぐらいが限界だった気がします。

これに対してZilliqaのブロックチェーンは、計算と承認を分割してシャードごとに並列処理することによって、劇的なパフォーマンス向上が見込めるとのこと。

かつ、全ノードが同じ計算をせず、シャードごとにそれぞれ異なる計算を担当するみたいです。

ちょっと語弊を恐れずに超わかりやすく言うと、全ノードで同じことをする必要ないよね?いくつかに分割しても機密性と耐久性と整合性を維持できるよね?って考え方だと思います。(合ってる?)

当然、セキュリティ大丈夫?ってなりますが、Zilliqaのコンセンサス最低ノード数は600だそうで、他のは20とか平均みたいだそうです。
(すいません、ここらへんはあまり詳しくわかりません、、m(__)m)

例えば、ノードが50台あったとして、それを5シャード(ノードのグループみたいなもの)に分割します。
1つのシャードにつき500tpsだとした場合、500*5=2500tpsになります。

Zilliqaネットワークのノード数が増加するほど、さばけるトランザクション数が増える、とCEOのXinshu Dongさんがけっこう自信あり気にアピールしてました。
シャードの数が増えればさばけるトランザクション数も増えるって当然っちゃ当然の話です。

マイニングに関しても触れていて、Zilliqaのマイニングは低エネルギーで可能かつ手数料を安くしているとのことです。
しかし、多くのトランザクションをさばけるため、トランザクションフィーが多くなるとのことです。(イーサリアムの200倍ぐらいだそうです。)
こうすることでマイナーのインセンティブ設計をしているのだとか。

個人的には、同じ計算をシャードごとに分割してチーム対抗戦みたいな感じならわかるのですが、中長期的にシャードを増やすために当然ノードを増やしていくのだから、手数料は分散すると思ったりしました。

ある一定までいけば必要なトランザクションに耐えうるシャード数も見えてくるって感じなのかな。

デジタル広告への活用

よくブロックチェーンとアドテクの親和性が語られることがあります。
僕も大企業のマーケティング部にいたことがありますが、億円単位の費用が普通に動くぐらいになると、代理店丸投げの状態で、ぶっちゃけ広告主側は代理店側が何をしているかブラックボックスな部分が多いんですよね。

意識の問題にもなりますが、ブロックチェーンで管理すれば処理を追おうと思えば追えます。
たぶん実際には追いませんが、"いつでも追えるんだぞ?"っていう状態は代理店の行動をポジティブな方へ進めると思います。

あ、これ広告主側はより怠惰になりますねww

前置きが長くなりましたが、アドテクが進化したことで、RTBなどの仕組みが生まれ、凄まじいトランザクションが発生してるのがデジタル広告の特徴ですが、現状は普通に難しいと思います。

テキストだけでも厳しいのにクリエイティブが活性化して動画広告が当たり前になっているし、それこそスケーラビリティ問題への直面します。

なので、アドテクへもZilliqaはソリューションを提供するんだ!ってXinshu Dongさんが言ってました。

最後に

Zilliqaはシンガポールを拠点にしてるみたいですね。
シンガポールはブロックチェーン事業への投資がかなり積極的みたいです。

ただ規制は日本の方が緩和されているみたいです。
ユースケースどんどん出したい、、!頑張ります。

完全に個人的な話をしますが、来月の2/9~21ぐらいまで東南アジア(フィリピンとタイ)にいようと思っていて、現地に暗号通貨やブロックチェーンに関心のある知り合いがいたら紹介していただきたいです。
OmiseGoとか誰か知り合いいないかな...

僕はこんな人です。
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