ともか|ZINEをつくる人

お仕事:ZINEづくり/ LP・ストーリーライター / フォトグラファー/WEBサイト…

ともか|ZINEをつくる人

お仕事:ZINEづくり/ LP・ストーリーライター / フォトグラファー/WEBサイト制作|人生のストーリーを聴いてカタチにするのが好き|ドス黒いコーヒーと千葉ロッテMが大好き|たまに毒を吐くが薄いのかあまり気づかれない|キラキラするよりものんびり自分らしく生きたいと思っている

最近の記事

10年ぶりにアレがきて、自分を責めることから卒業しようと思えた話

先日、10年ぶりにアレが来ました。 アレ。女子ならばすぐにわかるであろう隠語です。 そう(月のもの)ね。 ここから書くのはアレの話なのです。そんなキツイ表現はないと思うのだけど苦手な人はここで閉じてくださいね。 私は2014年に乳がんの治療をはじめました。当時まだ30代だったからということで、10年間女性ホルモンを止める薬を飲むようにと主治医から言われていたんです(女性ホルモンが乳がんの"えさ"になるタイプの癌でした)。だから薬を飲んでいる間、生理も止まっていたんですよね

    • 子どものころ、本屋さんが「テーマパーク」で「避難所」で「オアシス」で「実家」のような場所だった

      本屋さんって、なんであんなに居心地がよいのだろう。 本屋ではだれも話しかけてこない。好きなエリアで好きなだけ本を探せる。 新しい世界に思う存分、没入できる。時間を忘れてしまう。まるで1人テーマパーク。本屋暦40年以上の私を未だにワクワクさせてくれる。 小学校4年生の時に、親の都合で私は千葉から新潟の海の近くの町に引っ越した。その小さな町には、片道2車線の大きな通りがあって、その通り沿いにレンタルショップも併設されていたブックセンターがあった。 ショッピングセンターみたい

      • メメント・モリ(memento mori)自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな

        「死」ってどんなものだろう? 日常を生きていると、「死」は確実に自分の延長線上にあるというのに、どこか靄がかった、透明なカーテンの向こう側の話に思える。 私は、これまでの人生で一度だけ「死」に近づいた。つまり、カーテンの向こう側に首だけ突っ込んだ経験がある。 それは、乳がんが分かった直後のことだ。今から10年前、わたしが37歳だったときのこと。 主治医から告知を受けたそのとき、今までカラフルに見えていた世界が、一瞬でモノクロに変わってしまった。比喩ではなく、本当に、告

        • 社会人10年目の社員が新人研修でドS講師を演じたらやたらと感謝された話

          空から降りそそぐやわらかな光、風が気持ちよくそよぐ春。 4月1日は入社式。新社会人のみなさま、ご入社おめでとうございます。 入社式で思い出すのは、フリーになる前の会社での新人研修のこと。私が社会人10年目くらいの時の話。当時は人事部の社内研修の部署にいたんです。 入社式が終わった後の新入社員に、「名刺交換は名刺入れを座布団のようにして……」とか「何か問題があったら抱え込まずにすぐ報告」とかマナーや報連相を教えたり、社会人のマインドセットをする研修を3週間ほど実施していま

        10年ぶりにアレがきて、自分を責めることから卒業しようと思えた話

          SNSと心地よいおつき合いをするために、「キャラクター」を整理したら、方針がさだまった話

          X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、note、TikTok、ほとんど手をだしている。でも続かない。 いや、正確には気持ちが乗った時しか投稿できない。Facebook投稿をがんばろうと決めたのに、周りの人のイイネ数、コメント数と勝手に比較しちゃって勝手に傷ついて続かなかったり、noteを定期的に書こうと投稿テーマをたくさん洗い出しておいたのに、その時になると「今これ書く気分じゃないんだよな」と全然違うことを書き始めて、最終的には思いついた時しか投稿で

          SNSと心地よいおつき合いをするために、「キャラクター」を整理したら、方針がさだまった話

          過去の自分からのエール

          「メンタル不調のためちょっと休みます」 そんな投稿が目に入って投稿主のSさんにメッセージを送った。 Sさんは、私が主催している。自分だけの人生の本作りに 参加してくれている方だ。 storia storiaの本作りは、まずはその方の人生のストーリーを 徹底的に聞き出す。 自分という人間を振り返ってもらうことで 自分への解像度をあげていく。 そこから多くの人は自分の壁となっている物の見方や それを超えてもやりたいことなどを見つけていく。 過去の出来事に触れる際に、自分の

          過去の自分からのエール

          魔法の杖はないけれど。

          「〇〇さんみたいな説得力にある文章が、なんで書けないんだろ……」 「△△さんみたいにXXの観点から話せないんだろ??」 27歳で転職して入った大手企業。 周りは有名大学、大学院を卒業した有能な人ばかり。 その頃の私はいつも人と比較しては焦っていた。 そして自分に足りないものを埋めるためのスキルやテクニックを 探し続けていた。 ロジカルシンキング プレゼンテーション コーチング ファシリテーション 財務 「これさえ身につければ私も〇〇さんみたいになれる」 そんな淡い思い

          魔法の杖はないけれど。

          別れが教えてくれること

          子供が幼稚園の頃から仲良くしているママ友&その子供が 遠くへ引っ越すことになった。 うちの子が心を許せるたった2人の友達の内の一人がその子だったので、 引っ越しを知ってからずっと子供は落ち込んでいる。 家が近所ということで毎週にようにあっていたし、 苦しいこと、楽しいこと、全部全部相談できる 友達だったので、思った以上にショックを受けている。 別れは必ずくるものだ、それは仕方がない。 そして別れは大抵いつも突然だ。 だからこそ、必ず後悔が生まれてしまう。 「もっとあの時

          別れが教えてくれること

          試みの旅をゆく

          先日、師匠の一人であるうーさんがこんなことを話してくれた。 「エッセイって試みるっていう意味なんだよ。 言葉で表現することを試みるっていいよね」 それを聴いた瞬間、呪いが一つ溶けたような気持ちになった。 言葉を仕事の一部として使っている、けれどどこかでSNS投稿に苦手意識があった。言葉は好きなのに、書こうとすると手がとまる。 うーさんの言葉を聴いてわかった。 言葉を着地させないといけないという思い込みが強すぎたんだ。 ゴール、目標、これを伝えたい、 ここに着地させる

          一番最初の記憶

          ある本を読んでいたら、とても素敵な問いが目に入った。 すぐにその問いの世界に入る。 「人生で一番最初の記憶ってんなんですか?」 一番最初の記憶、なんだろう。 思い出せないはずはない。だって一番最初の記憶だもの。 写真が思い浮かぶ。赤ちゃんの頃の。 でも求めているのは写真ではない。 私が五感を通して覚えている最初の記憶。 「ちゃんちゃりんこちゃんちゃりんこちゃんちゃりんこちゃん、ぶー」 ふとそんな言葉が頭に振ってきた。 ああ、これが私の最初の記憶なんだと思ったら ノス

          storia storiaを立ち上げた理由

          storia storiaを立ち上げた理由を、 HPを立ち上げた時に書こうと思っていたのだけど なぜかうまく言葉にできなくて、 心の中に問いを投げつつも、しばらくは様子を見ていた。 今日ふいに、こうだったのか、と 朝起きた瞬間に見えてきたものがあったので 書いてみることにした。 storia storiaを立ち上げた理由。 それは単純に 「あなたのストーリーを形にして残したいから」 ストーリーを形に残すことで何をしたいのかは HPを見てほしいなと思う。 https:

          storia storiaを立ち上げた理由

          自分と人と、つながる本作り

          2022年は”夢が叶った年”でした。 色々と挑戦できたけど、 一番はVisonaryBooKを創ることができたということ。 今年初めて本を創れました。しかも2人も。 一人はまきぞう(山下万紀子さん)。 うーさん(鵜川 洋明さん)と一緒にまきぞうの絵本を創った。 このことはまきぞうの展覧会の話とともに じっくり振り返りたいのでまた別で書こうと思う。 二人目はまやちゃん。 2年前に自分の本をうーさんと れあさん(藤倉 礼亜さん)に創ってもらって、 そこからどうしても自分で

          自分と人と、つながる本作り

          言葉の旅に出ています

          最近、言葉の旅に出ています。 昔、言葉は不完全だと思ってた。 だって、言葉は自然を語れない。 圧倒的な自然の美しさを言葉で 伝えることなんてできない、そう思っていたから。 だから言葉は完全ではありえない。 私が小学生の時に思っていたこと。 それが、ここ数か月ですっかり変ってしまった。 きっかけは「ビジョナリーブック」 本を作る時に、言葉にたくさん触れた。 その時に思ったこと。 言葉を「完全でない」なんて生意気言ってごめんなさい。 私にはそう語る資格はなかった。 そう思

          言葉の旅に出ています

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで③』

          少し時間が空いてしまいましたが、 『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで①』 https://bit.ly/3gZFVXG 『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで②』 https://note.com/tomoka0110/n/nd0542164e665 続きです。 この間に、Visionary BOOK Projectのお披露目会がありました。 Visionary BOOK作成の初めから、完成までを

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで③』

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで②』

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで①』 https://bit.ly/3gZFVXG のつづき 本を作るプロセスで起きた不思議なこと。 それは 「辛かったはずの出来事が大切なGIFTに変わっていた」 ということ。 ある過去の出来事は、 私の心のしこりになっていて、 似たような状況になると「自己否定」という形で 私を苦しめてきました。 それが、 その出来事を文章に落としたときに、 『ストン』 と、 まるでジグソーパズルのパ

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで②』

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで①』

          『自分の本を作りたい』 そう思ったのは、乳がんになって少し後のことです。 当時、がんの知識がほとんどなく、 「がんになったら死んでしまう!」と思っていた私。 子供は1歳になったばかり。 もし、今死んでしまったら、 ・誰が子供にお母さんの愛情を伝えてくれるんだろう、 ・誰が子供が辛い時に声をかけてくれるんだろう。 そんなことばかり考えてしまっていたときに 「自分の本を作って子供に愛情や想いを残したい」 そう思うようになりました。 治療を受け、普通に生活ができるようになっ

          『Visionary BOOK Project~わたしの本ができるまで①』