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走る車掌

昨日乗っていた大和路線の電車が急停止した。


車掌がお詫びのアナウンスをする「信号機が赤になったので急停止しました…」そらそうだ…赤信号なら停まっておくれ、車掌が信号機が赤になった原因を現在問い合わせ中だと言う、どうせ踏切の停止ボタンが押されたとか…言うのだろう…と思っていたら、「先行列車の運転手が線路内に立ち入る人を発見」と言うではないか「現在線路内に立ちいった人物を確保するために運転手が線路へ降りて向かっています」車掌がアナウンスする、此れはそれなりの時間がかかりそうだ、その人物は運転手が捕まえに来るのに気づき逃げ出したのか、それとも線路内で何かしら作業をしていたのか、それとも自死を試みようとしていたのか、線路内に立ち入った人物の年齢は幾つぐらいなんだろう、太めか細身か、太めで逃走を図ろうとしているのならば運転手も追いつくかと想像力が膨らむ。
暫くして「人物が確保された模様」のアナウンスそして「線路内に立ち入った人物は車掌が確保し警察に引き渡す…」運転手ではなく車掌が確保したと言うのである、運転手が線路に降り立ち、人物確保に向かおうとした瞬間、8両編成の最後尾から車掌が疾風のように走る、運転席から降り立った運転手に、「こうみえても、インカレ入賞経験有るんです、先輩ここは俺らに任せてください」と言ったかどうかは定かではではない。
そして線路内立ち入った人物と対峙し「こうみえても、学生時代はピンポンやってたんや」と言ったかも定かでは無い。人物確保のアナウンスのを聞いた乗客たちは歓声と拍手で歓喜し列車内は安堵感で包まれる様なことはなかった。




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