【洋画】「海辺のポーリーヌ」

若い頃のタランティーノがイチオシだったという「海辺のポーリーヌ(Pauline at the Beach)」(1983年・フランス)。監督は、バカンスの恋愛映画で有名なエリック・ロメール。Amazonプライムにて。

避暑地であるノルマンディーの海岸が舞台。
別荘に年長の従姉とやって来た15歳の少女ポーリーヌが見聞きする周りの大人たちの恋愛模様と、自身の淡い恋の体験の物語。

イヤ〜、いかにもフランス映画らしいと思うけど、ハッキリと自己主張はする、それぞれの男女が繰り広げる自由奔放な一夏の恋愛というか性欲の様子が面白い。

時にクールで、時にストーカーのようにシツコくて、ヘーキでウソをついて、常に自分を正当化する。まあ、恋愛は自分のことを正当化するものだけどさ。

燃え上がる恋愛を望む従姉、欲望のままに遊ぶ中年男、片思いの保守的な恋愛を求める青年、まだ深い恋愛を知らないティーンエージャーの男の子、尻軽なキャンディ売りの女、そして、まだわからずに同世代の男の子と親しくなるポーリーヌ。

それぞれ自己主張は違うし、時にケンカにもなるけど、仲違いするわけでもなく、なんとなくまた集まって遊ぶのだ。俺は、私はこうなんだと相手に気を使うことは全くないことが、なぜか羨ましくもある。経験のないポーリーヌが一端の恋愛哲学を語るなんてね。

危なっかしいポーリーヌのビキニ姿も眩しいね。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。