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「新・猿の惑星」

次は「新・猿の惑星(Escape from the Planet of the Apes)」(71年・米、ドン・テイラー監督)だ。

さらにB級感、いやチープさが増して、トンデモ、ツッコミどころ満載だけど、映画じゃなくテレビスケールのドラマとして観ると面白い。SFというよりコメディだなぁ(笑)。

未来の地球からテイラーらが乗って来た宇宙船を修理?して過去の地球にやって来たコーネリアスとジーラ、マイロの3匹(人)。
未来の地球はミュータントが神と崇めてた原子爆弾で消滅し、3匹は宇宙船で逃げ出したのだ。
人間は喋る猿に驚くが、最初は受け入れる。国賓待遇として各地で人間からの歓迎を受ける。
しかし、二人の言動に疑念を抱いた大統領補佐官だけは彼らを危険視し、大統領に排除を進言する。やがてジーラが妊娠してることがわかり…。

大統領補佐官は猿が人間狩りを行っていたこと、特にジーラが人間に対して生体実験を行っていたことを尋問で聞き出すが、まるで731部隊のマルタみたいだ。未来の人間の運命を知って危機感に陥って猿たちを殺そうとするのだ。わからんでもないが、遠い、死んだ後のことだし、それが定められた人間の運命ならば受け入れるべきであろう。人間も他の動物に行ってきた行為であるし…なんて真面目に考えてみる。

喋る猿がやって来たという臨時ニュースを各国で見てる場面があるが、日本は家族がちゃぶ台に着物で座ってて、もう定番のスタイルやんけ!とツッコミを入れたくなる。

最後に、追われたジーラが撃たれて、子供も海に落として殺されるが、実は逃げ込んだサーカス団でチンパンジーの子供と入れ替えてたというのは面白い。オリの中で「ママァ、ママァ」と鳴き声を上げてて、次の予告に繋がるイミシンな終わり方だ。

今回は猿がそんなに出てこないけど、ケモノ如きが人間様同様に…というアメリカの裏に必ずある移民や人種に対する差別を風刺したと言えなくもない。

もう飽きてきたけど、全5作観ないとなぁ(笑)。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。