「死霊の盆踊り」

まさか“TSUTAYA発掘良品”にあるとは思わなかったよ。で、久々に堪能した「死霊の盆踊り(Orgy of the Dead)」。何回観てもクズはクズだが。

監督はA.C.スティーヴンだけど、脚本はサイテー映画の帝王、エド・ウッドだ。1965年の公開で、そんな昔にこれほどのクズ作品があったんだねぇ。

夜の墓場で夜の帝王と闇の女王が宴を開いており、亡くなって死霊となった女たちが2人の前で踊りを披露する。
それを、近くで事故に遭ってクルマを失ったカップルが物陰から目撃、隠れて見てるが、途中で見つかってしまい、2人は墓石に縛り付けられて、しばらく踊りを鑑賞させられる。
最後に闇の女王に襲われそうになるが、世が明けて朝日が入り込み、死霊たちは骨になって、2人は救急隊によって無事に救出される。

映画のほとんどを死霊の女たちが艶かしく踊るシーンが占める。夜の帝王と闇の女王が次々に死霊の女たちを呼んで、それぞれの曲に合わせて踊りながら服を脱いでいく。最後はトップレスと小さなTバック姿になって、パイオツをプルプルさせながら終わりという、全くふざけた内容だ。エロチック・ホラーとでもいうか?呆れるを通り越したら、後は爆笑するしかないだろう。

めちゃくちゃチープで低予算でスゴいイイ加減で、単純過ぎるストーリーにド下手過ぎる演者たち。延々と続く死霊の女たちのトップレスダンスの強制視聴地獄。さすがバッドテイストのサイテー映画の金字塔である。

こんなクソみたいなクズ映画をカルト・ムーヴィーなんて評価してはいけない。ただ、才能も技術もセンスも皆無で、何もわからないのに無理矢理撮ってしまったという悲しいまでの映画愛、映画への興味…もし価値があるとしたらそこだけである。それでも商業主義に乗っかって劇場公開されたのだから、アメリカの映画界は懐が深いねぇ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。