【邦画】「宵待草」

また、大正アナキスト関連の映画「宵待草」(1974年、神代辰巳監督)。Amazonプライムで見っけ。日活カルト映画の世界。

なんぢゃこりゃ。無政府主義者ぢゃなくて破壊主義者だな。全編に渡って、登場人物が唄う大正時代の流行歌(?)が流れる。大正時代というよりも、昭和の70年代のATGみたい。

脚本が長谷川和彦なのかぁ。

ある組織に属するアナキストの若者2人が、政界の黒幕、右翼の大物の孫娘を誘拐、なぜか3人で逃避行を続けるという展開。

モダンな孫娘を演じたのは高橋洋子で、彼女の不思議な妖しい魅力と肉体で、この映画は持ってるようなものだね。

彼女の息遣いがやたらと強調されている。音楽は細野晴臣だ。

当時の、社会に追い立てられて、若いエネルギーを持て余す無軌道・無節操なアナキスト連中の、根無草のようなフラフラした行動、そして死…。なんかそういうのはもう飽きたなぁ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。