【古典洋画】「クレオパトラ」

1934年の、アメリカ古典映画「クレオパトラ(Cleopatra)」(セシル・B・デミル監督←ハリウッドの赤狩りの悪名高きシンパだった)。Amazonプライムにて。

エジプトの女王クレオパトラは、ローマの執政ジュリアス・シーザーや、その友マーク・アントニーを、美貌で惑わせて死に追いやった毒婦のようにいわれているが、映画では、ただ愛に一途な女性として描かれている。

クレオパトラを演じるのはクローデット・コルベール(知らん)。シーザーに言うことを聞かせて、アントニーをメロメロにした絶世の美女と言っても、今の価値観かもしれないが、あまり美女とは思えない。それより妖艶な表情をするチャーミングさを持つから、やっぱり男はこういう女性に惹かれるのかもしれない。

それに、当時(戦前、ボニー&クライドが世間を騒がせた年)としては肌の露出が大きい。ギリギリ、胸がはだけない感じ。映画館で野郎どもは歓声を上げたろうなぁ。

クレオパトラが歩く時、召使いの女たちが、大きな葉っぱでお香(多分)を前後に振り撒くのは、当時の支配階級ってスゲ〜なぁと思うね。でも、ほとんどの世話は召使いがやるし、横になって動かないで豪華な食事や美酒ばっかり取ってるから、絶世の美女もすぐにブクブク太って健康を害してしまうんじゃないか。

身内や兄弟とはいえ、常に相手を殺すほどの権力争いをしてる中、その背後には女がいたということだな。浮気や愛人囲みは盛んだしね。

「あゝ、ブルータス、お前もか…」。

女王として国の利益を取るか、それとも愛する男を取るか…。愛するアントニーの自殺後、女王としての威厳を保ったまま、毒蛇に胸を噛ませて、死に赴くクレオパトラはイイね。

やっぱり、歴史を作って来たのは、男女の愛→性欲→Hだったのだよ。←アタリマエジャン

今はもう、クレオパトラは美女の代名詞ぢゃないだろうな。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。