【洋画】「ウォリアーズ」

野郎向けハードアクションが多いウォルター・ヒル監督・脚本の作品「ウォリアーズ(The Warriors)」(1979年、アメリカ)。Amazonプライムにて。

昔、観たように思うけど、なぜか俺のFBでシツコク写真投稿が出てくるので。

キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」の低予算B級NYスラム街ギャング編みたいな感じといったら言い過ぎか。

NYのストリート・ギャングの各グループが招集をかけられて一大結集したブロンクス公園で、カリスマ的リーダーが「争いをやめて団結しよう」などと演説中に射殺されてしまう。
対立グループに犯人として濡れ衣を着せられたウォリアーズのメンバーが、各グループの追撃をかわしながら、一夜、地下鉄で自分たちの地元へ向けて逃走する…。

公開当時、NYの若者たちには大ウケだったようで、後に有名になる俳優も出てるようだが、とにかく全てが70年代ダサさで溢れてて笑っちゃう。

各ギャング・グループがそれぞれユニフォーム(?)を纏ってるのをはじめ、クルマぢゃなくてちゃんと切符を買って地下鉄で逃げる、ワルの精鋭たちのはずが中坊のようなイキがった態度、黒人グループのリーダーの尊大な様子…日本でいったら族かヤンキーかチーム…最初から最後まで、ニヤニヤと失笑ものだ。

もし、ガキの頃に観てもカッコいいとは夢にも思わないだろうな。

でも、そのダサさを極めたB級テイストがイイのだ。ダサ過ぎるからこそメッチャ面白い。展開もテンポ良くて決して退屈しないし。所々の小さな演出が活きてるし。そもそも不良文化ってダサさと紙一重だろうし。だから漢(ヲトコ)のハートをくすぐるのだ。

そういう視点で観るとウォルター・ヒル監督って上手いなぁ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。