【古典映画】「カラー・ミー・ブラッド・レッド」

次もやっぱりハーシェル・ゴードン・ルイス監督の“血まみれ3部作”の最後の作品。

「カラー・ミー・ブラッド・レッド(Color Me Blood Red)」(1965年・アメリカ)。

さらに、エド・ウッド感が増したZ級のクズ映画レベル。

どヘタなのに、ちゃんとした映画を撮ろうとカンチガイしたのか、唯一のウリのゴア・スプラッター度が減っちゃってるやん。

美術評論家に色使いの悪さを指摘された売れない画家が、助手の女性がケガをしてキャンパスに血が付いたのを見てひらめいて、血を絵具にして描くことを思い付く。絵を完成させるために、大量の血が必要になった画家は、助手や他の女性を襲って殺す…というもの。

例によってセクシーな女性が出てくるが、なぜ女性の血ぢゃないといけないのかはわからない。画家の絵は、抽象画ってもんぢゃなく、単なるヘタクソ。

BGMが緩〜いジャズみたいで、全く合わないところは、イタリアのジャーロ・ムーヴィーと一緒だな。いや、BGMだけぢゃなく、全部そうだ。

最後は、反撃され撃たれた画家が、自分の血で絵を描くことになるという展開は面白いのだが。

まあ、エクスプロイテーション・ムーヴィーだけど、昔の色褪せたようなフィルムと極端な展開、必ず殺される美女、ただ血糊ドバドバのショッキングを狙った演出、即、忘れ去られるような映画だが、なんか味があって好きなんだよなぁ。

今年は名作はもとより、こういうクズ・カルト映画も観まくってやろうと思っちょる。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。