【邦画】「東京流れ者」

鈴木清順監督の、1966(昭和41)年の作品「東京流れ者」。

ある雑誌の「人生で観ておくべき、日本映画ベスト50」に入ってたから観たのだが…。

確かに、監督のムチャクチャな若さゆえのエネルギーは感じる。まとまりのない、ドリフのようなドタバタ劇が入り、壊すために作られたチープなセットの演出もあるが、コレはヤクザ映画の体をした笑えないギャグだと思ったね。

このアナキズムを、パワー溢れる映像芸術と見るか、才能のない監督の、奇を衒ったお遊びと見るか…。俺は後者だなぁ。

ストーリーは、元ヤクザと現ヤクザの不動産を巡る抗争。そこに流れ者の、不死鳥の哲(渡哲也)が絡む。

渡哲也の唄はカッコいいのだがね。

どこで生きても流れ者
どうせさすらい独り身の
明日はどこやら風に聞け
カワイイあの子の胸に聞け
あゝ東京流れ者

多分、当時はこのスタイルが粋でカッコいいとされたのだろうけど。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。