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薬剤師は血圧計をいつ使うか 外来編

今日は血圧計の使い方と使いどきについて書きます。

先日の単独訪問についての記事で、血圧計を使う場合もあるということを書きました。シチュエーション別に書いていきたいと思います。

1)外来

①服薬後のフォローに使う場合

降圧剤を飲んでいる患者さんを対象に考えてみます。
処方箋の授受を軸に置いた場合、ある意味受動的なタイミングと言えるのが降圧剤を含む処方を受けた際とそうではない他科の処方を受けた際がそうでしょう。

a)降圧剤を含む処方を受けた際
この場合、基本的に血圧計を使う必要はあまりないと思います。
受診時に病院で測定されていることが多いためです。
ただし、患者さんの表現に揺れがあったり、患者さん自身が不安に感じている場合には使用します。患者さんの「血圧120でした」という言葉はSOAPで言うところのS情報であり、あくまでも主観的情報のため薬剤師が実測することでO情報を得てアセスメントすることができます。

b)降圧剤を含まない他科の処方を受けた際
血圧コントロールが気になる患者さんの場合、めちゃチャンスです。
まさに服薬後のフォロータイミングとして適当なので積極的に取りに行くと良いと思います。そうすることでa)で述べたようにS情報や点で捉えていた情報がO情報や線の情報になり薬学的評価を患者さんに還元しやすくなります。

これらは処方箋を軸に考えると受動的なタイミングでした。
ここからは逆に能動的タイミングについて考えてみます。

c)処方箋なしでの再来局を促す
降圧剤を含む処方が出た時にしか来局しない患者さんで、かつコントロール不良が疑われるあるいは降圧剤に変更があった場合です。
これは僕がかかりつけの患者さんによく行うアプローチなのですが、かなり効果的です。再来局してもらう日時の設定は個々の薬剤の特性によって検討すれば良いのですが、僕の場合はシンプルに「来週のこの時間に来てください」と言います。なぜならその時間は患者さんも僕も空いている可能性が高く、おおよその薬剤がプラトーに達していると推定されるからです。
再来局時に医師にトレーシングレポートを書けば調剤完了となります。

次は在宅について書きたいと思います。

詳しい事例に関しては4/1に開設するサークル内で共有したいと思っています。
サークルとは?

今日もありがとうございました。

いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。