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表現人と独立人

 戦前の憲法学者である筧克彦先生は度々特徴的な用語を使われています。特に「単純人」「団体人」「表現人」「独立人」と言う言葉は頻繁に使用されています。
 この内、「単純人」と「団体人」は今でいう「自然人」と「法人」のことです。一方、「表現人」と「独立人」と言う言葉は今でいう「公人」と「私人」に似たニュアンスで使われてはいますが、別概念の言葉となっています。
 第二次安倍政権以降、「公人」と「私人」と言う言葉がしばしば恣意に使用されることにより何やら“言い訳”っぽい概念となってしまいました。ここで一度「公人」「私人」に代わるかもしれない「表現人」「独立人」と言う概念への考察をしてみたいと考えます。

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