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二木の菓子のマーケティングトレース-アメ横を賑わせる菓子専門店の戦略を読み解く-

今週のカンブリア宮殿で特集されていた、二木の菓子。

店舗のマーケティング戦略を考える上で、たくさんのヒントをもらえる特集でした!

地方のお菓子メーカー、お菓子を買ってくれるお客様に対する価値が経営の中に貫かれているのだな・・・深い・・・と思わせてもらい、土曜日の朝からテンションが上がりました。

ということで、久しぶりにカンブリア宮殿の特集企業をマーケティングトレースします!

二木の菓子の概要把握

・創業:昭和22年5月
・売上:50億円(平成17年度実績)
・従業員数:98名
・店舗数:12店舗
・コンセプト:良い品が安く何でもそろう二木の菓子、楽しさいっぱい二木の菓子
※テレビCMで表現されているコピーです
・プレイベートブランド:ふたつ木というPBを展開(4店舗)

分析に入ります。

4P分析

まずは4P分析からマーケティングの基本構造を読み解いていきます。

売り方(Promotion)
テレビCM+店内POPで共感を呼ぶ+店舗体験+口コミ

売り値(Price)
薄利多売

売り場(Place)
エンターテイメント性溢れる店舗
※店内POPを中心に商品のストーリーを伝える工夫

売り物(Product)
地方でしか買えないお菓子(常時約10000種類)
都内だと、ここでしか買えない商品が多い
4P分析のポイント
安く、希少性の高いお菓子を、楽しんで買える」という体験が、二木の菓子のブランドを支えている。

売り場(Place)⇆
売り方(Promotion)の連動性が鍵!

売り方(Promotion)を深掘りして分析

店舗体験のつくり方は、他の小売業が見習うべき点が多いと考えています!

TVCMが有名ですね!
マス広告を活用して、ブランド認知度を高める工夫はしっかりしています!

注目するべきは店内POP!

店内POPって店舗における顧客接点として、重要度が落とされているケースが多いかもしれないと考えさせられます。

ポップの達人・成田さんがPOPを書いているようです。
機能ではなく感情を動かすPOP!

ポイント
「買ってくれ」と訴える文言なしで「買いたい」と思ってもらえるデザイン

二木の菓子の売り方=プロモーション戦略は、地方のお菓子メーカーの素晴らしい商品を、お客様に届けたいという二木社長の想いや経営目的があるからこそ成り立っているのだと感じます。

STP分析で、さらに顧客への体験の届け方やブランドイメージの築き方を深掘りしていきます。

STP分析

S:セグメンテーション
老若男女広く訴求←テレビCM広告アプローチ
グローバルにも口コミで広げる

T:ターゲット
アメ横を訪れるユーザー
※アメ横の町の空気感とも馴染みブランドイメージを形成

P:ポジショニング
希少性高い&エンターテイメント性

STP分析のポイント
二木の菓子の成功の鍵=買い物体験のエンターテイメント性

単に安くお菓子を買いたいという人を集めるわけではない。

二木の菓子で買い物をするという体験を楽しみにしている人が多いのではないでしょうか?

こちらの記事は二木の菓子のポジショニングを理解するのに役立つ記事でした!


自分が二木の菓子のマーケティング担当だったら?

最後に、自分が二木の菓子のマーケティング責任者だったら何をするかを考えていきます!

①SNS活用(Twitter)

店舗体験にエンターテイメント性があり、口コミで広がりやすいのが二木のお菓子の特徴だと思います。なので、Twitterは相性が良いはず!

イメージはドンキホーテのようなTwitter運用です。

今は、SNSは、あまりアクティブに運用されていないようです。

ECチャネルがあるわけではないので、デジタルマーケティングの組織を店舗と連動させてつくることから始める必要はありそうです。

②商品ストーリーを伝えるコンテンツマーケティング

地方のお菓子製造メーカーのストーリーを伝えることができれば、より共感からの来店や購買が増えるはず!

ストーリー伝達のポイント=「つくり手の顔が見える」こと。

今でも店内POPで絶妙な表現がされていますが、よりオウンドメディアを活用してストーリーを伝えていくことはできると考えています。

イメージは、マザーハウスやファクトリエのような伝え方です。

③ライブ配信!

店舗体験こそ、二木の菓子のブランドを支えているという分析をしましたが、この強みを活かすとしたらライブ配信は有効活用できると考えています!

例えば、BASEライブのようなプラットフォームを活用すれば、そこまでコストをかけずにライブ配信・販売を行うことができます。

既にに商品のストーリーを伝える土台はあるので、ライブ配信をする売り子さんを集めて、行えば喜ぶお客様も多いのではないでしょうか?

海外のお客さんに、地方のお菓子メーカーの魅力がライブ配信で届き、その場で購買行動が起き、口コミで広がる・・・という循環が出てきたら素敵だなと思っています。

以上、二木の菓子のカンブリア宮殿をみて感動したので、勢いでマーケティングトレースを実施しました!


今日から3連休なので、ぜひお時間ある方はマーケティングトレース実施してTwitter、noteでの発信して頂けたら嬉しいです!
休みの日こそマーケティング筋を鍛えていきましょう!