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いきなり!ステーキの肉マイレージ施策から学ぶ、持続的な優位性と向き合うことの大切さ

集客力を強めていた肉マイレージも、一転してあだになった。ランクに応じてソフトドリンクなどを無料で提供するといった特典が、利益を稼ぐ力を弱めたのだ。例えば誕生月に好きな肉を無料で食べられる特典では、こちらの想像通り、「価格が一番高いメニューを注文されるケースが多かった」(一瀬氏)。肉マイレージの会員数は最多で1000万人を優に超えていたとされる。逆風下において大きなダメージになるのは当然だ。

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いきなり!ステーキは、自分たちの優位性の柱となっていた「肉マイレージ」が仇(あだ)となったとのことが書かれている記事を読みました。

自分たちの優位性が、「持続的な成長」をもたらすのか?
を考えることの重要性を理解するのに役立つ記事でした。

いきなり!ステーキの失敗分析

いきなり!ステーキの失敗を整理してみます。

1. 短期的に、競合対策として顧客の囲い込みとして「肉マイレージ」を導入
2. しかし、肉マイレージの過剰インセンティブが粗利を下げる
3. 急激な店舗数の拡大も重なり、サービス品質も下がり客数が減る

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