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仕事の報酬は仕事

(※この記事は2024年2月「 #1か月間ブログ書くぞ 」企画の記事です。)

みなさん、こんにちは。
インドネシアでメディア広告事業を経営しています、長谷川と申します。

皆さん色々なモチベーションや理由で仕事に向き合っていらっしゃると思うのですが、私自身は、仕事をすることの対価・報酬が次なるレベルの仕事という思いでこの20年間社会人をやってきました。今日はそんな話をしたいと思います。


仕事に求めるものは人それぞれ

仕事に求めるもの、今の仕事を続ける理由は下記のように人それぞれあると思います。

・給与
・人間関係
・成長できる環境
・仕事での達成感
・承認・評価されること
・会社の理念、経営方針
・自分の生活スタイルに合った職場環境
などなど

アメリカの臨床心理学者であるフレデリック・ハーズバーグ「二要因理論」によりますと、人の仕事に対する欲求には給与や人間関係などの「衛生要因」と、達成感や承認・評価などの「動機付け要因」の2種類があり、それぞれのバランスが大事と分析しました。

ハーズバーグの二要因理論

「衛生要因」は働きやすさに関係する環境要因で、この内容によって仕事や職場に不満が出たりします。「動機付け要因」はやりがい・やる気に関係する意欲要因で、仕事の満足度に影響します。

これら不満を減らす「衛生要因」やりがいを増やす「動機付け要因」のバランスが大事だと、この理論の中でハーズバーグは提唱しているわけですが、その人が「自分の仕事の対価・報酬」を何をメインに考えているかによって、より「衛生要因」の部分の不満が増えてしまったり減らすことができたりすると思うのです。

次なる仕事が一番のご褒美

自分の場合は、仕事の対価を給与に等価交換せずに、むしろ裁量権や権限、そして次なる難易度の高い仕事のおかわりをもらうこと、という振り分けにフルベットしてきました。

一つのプロジェクト、大仕事を達成した後に、自分へ金銭的報酬を上げてもらうことよりも、その対価分のリスクを許容する次なる仕事を任せてもらうことで経験値を積むことの方が、その場で給与に換金してしまうよりも自らの市場価値にレバレッジを掛けることができてコスパが良いと考えたからです。

仕事に対する対価をすぐに給与に換金せずに、次なるレベルの仕事をもらうことで、自分自身の生産能力向上・問題解決の幅・そして失敗を含めた経験値を得ることができますので、ある程度若いうちはできる限り仕事の対価をお金以外に振り分けて、経験値や裁量権、決断する回数と負荷を上げていくのが良いと個人的には考えています。次なる難易度の高い仕事に触れることで、責任感、成長している実感、そして達成できた時の達成感、裁量の幅が増えたことへの承認・評価など、「動機付け要因」のフルパッケージを一気に満たせる要素が高く、仕事への不満を感じる暇を与えません。

この「仕事の報酬は仕事」というマインドで自らの仕事への向き合い方が回りだすことで、自分が無理をすることなく無意識に自己発電状態が続くようになります。「衛生要因」と言われるような、給与、人間関係、職場環境などは、この”次なる仕事”へ取り組む意欲が高まれば、結果的に全て良い方向にいずれ転がっていきます。「仕事の報酬は仕事」で進めると、給与も結果的に上がります。裁量権も自然と増えていきます。そして裁量権が増えれば自ずと職場環境や関わる人間関係も自分に好意的な世界に変わっていきます。ですので、この記事を読んでくださった皆さん、騙されたと思ってできる限り仕事の報酬を給与以外のもの、できれば次なるレベルの仕事を対価として受け取るように考えてみてください。

私も現在進行形で実践中

そんなことってあるのか?とまだ半信半疑の方もいらっしゃるかもしれません。でも現に私自身がそのように考えて仕事に取り組んで、実際に任せていただく仕事が増えて、結果的に衛生要因も全て好転するという人生を現在進行形で続けております。

新卒ソニー時代も2年間で7つのプロジェクトに関わらせてもらい、パソナグループでの社内起業時代も6年間で結果的に5件の新規事業立ち上げを任せてもらい、多くの経験を積ませてもらいました。この間、自分の年収は全く変化していません。

そして拠点をタイのバンコクに移し、5年間で3件の新規事業の立ち上げと収益化を経験、これもより未経験の難易度を上げた挑戦をさせてもらうことができました。

そして自身の経験値を上げた状態でインドネシアに来て、また未経験のメディア事業の新規立ち上げ、そして現地財閥グループからの事業買収、その買収先での別子会社の経営も追加で任せていただく、といったように仕事の報酬をさらなるレベルの仕事でいただくことを続けております。

結果的に、30代の時よりも衛生要因は格段に改善されて、現在の仕事環境に不満を感じるような要素は全くなくなっています。衛生要因への懸念がなくなれば、あとは本業の仕事に集中できますので、より成果が出やすい環境へと好循環が回っていくわけです。

「仕事の報酬は仕事」、この考え方は仕事を取り巻く全ての要素を好循環に回し始める魔法のマインドだと信じています。この記事を読んだ方に何かしら響くものがあって、明日からの行動が変わるきっかけになりましたら嬉しいです。ぜひ皆さん、そのように考えてみて過ごしてみてください。

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