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夫と映画館デート

夫から映画に誘われた。

夫が好きそうな映画=私が観たくない映画

なのだけれど、吉永小百合さんが出演されるので行くことにした。

映画館は我々も含めシニア世代の人ばかりだった。

おばあちゃん役の吉永小百合さんは、牧師さん役の寺尾聰さんに恋をするのだけれど

寺尾聰の牧師さんのキャラクターが全く魅力的でなくて、吉永小百合さんが恋するはずないと思った。

この映画で一番かっこよかったのはホームレス役の田中 泯という人。

今、東京に飛んだら、隅田川沿いの道路を空缶の大きな袋を自転車で運んでいる田中 泯さんに会いそうだと思った。

ホームレスなのに、目がギラギラしていて、その目の中に今までの様々な世の中に対する不満や苦悩や何もかもが一瞬の彼の目の中に、一瞬の映像の中に凝縮していた。

カッコイイって思った。

その次は宮藤勘九郎さん。
疲れたサラリーマン役。
その佇まいにサラリーマンの疲れた姿の表現が素晴らしかった。

主役でない人たちが映画の中で光っている。

ミュージカルで、
ステージの端っこで、
キラキラ笑顔で踊っている
名も無き人たちを見るのが
私は大好きだけど、

今回の脇役の人たちの演技は素晴らしかった。

それから最近ではもう見なくなった、
昭和なお家。

サザエさん家みたいなお家、我々世代には、とにかく懐かしかった。

変な映画の感想ですみません。

映画の後、ショッピングモールのフードコートでランチを食べて帰りました。

私としては、
いつもゴルフ場のコース管理のハードな仕事を頑張っている夫へのささやかなプレゼントです。


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