岩下 智子

花と猫と茶を愛するフルーティスト。Musician, Flutist,大学教員, 演奏…

岩下 智子

花と猫と茶を愛するフルーティスト。Musician, Flutist,大学教員, 演奏と指導の両輪で仕事しています. YouTubeチャンネル▶︎https://www.youtube.com/channel/UCbi67F4sfKjUr6KJQ0pkQcw

最近の記事

「岩下智子フルートリサイタル」のご案内

こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 少し先の演奏会をご案内させていただきます。 ようやく……9月17日(土)に東京オペラシティで「岩下智子フルートリサイタル」を開催することになりました。 今回のプログラムのメインは、フルートのソナタの中で、ロマン派を代表するライネッケ のソナタ「ウンディーヌ」と、リヒャルト・シュトラウスのソナタ(原曲はヴァイオリンのため)です。どちらも20〜30分の大曲であり、ドラマチックで壮大な作品で、私も今から皆さんにご披露するのが楽しみです。

    • #19 岩下智子フルート塾「海外留学 Q&A」

      こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 さて、今日のテーマは、「海外留学のすすめ Q&A」です。西洋音楽を学んでいる皆さんは、できましたら海外に一度は出かけて、ヨーロッパの景色を自分の目で見て、街や村の至る所にある教会の鐘の音、オルガンの音、合唱を聴き、オペラや演奏会はもちろん、現地の人と話をするのを強くおすすめします。可能ならば数年留学して、その土地で生活できるといい経験になります。海外留学についての今回の話は、学生さんだけでなく、フルートを演奏される皆さんにも少し

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      • #29 岩下智子フルート塾「オペラを題材にしたフルート曲」

        こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 今回は、究極の「オペラを題材にしたフルート曲」というタイトルで、イワシタが熱を込めてお話したいと思います。 オペラを題材にしたフルートの楽曲はたくさんありますが、皆様はどのくらいご存知でしょうか?また、何曲ほど実際に演奏されましたか?現在、音大の試験やコンクールの課題にも必ずといっていいほど、これらの楽曲が入っています。それだけに馴染み深い曲になってきました。 オペラは、一般的に音楽と舞台の総合芸術といわれています。西洋音楽を

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        • #20 岩下智子フルート塾 「音楽家のキャリア・デザイン」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 いま、音大のブランド化はあるのでしょうか?また、音大卒というキャリアは武器になるのでしょうか? 音大卒後の進路は?フリーランスの音楽家として働くことはどういうことでしょうか? 21世紀の「音楽家のキャリア・デザイン」を私のマニアックな視点で考えてみたいと思います。 ■ 日本の音楽大学 皆さんは、日本全国に音楽大学という名前のついた大学をどのくらいご存知ですか?関東圏だけをみても、東京藝術大学、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学、

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        「岩下智子フルートリサイタル」のご案内

          #16 岩下智子フルート塾 「楽器のメンテナンス」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 本日のテーマは「楽器のメンテナンス」です。楽器をやっている方なら、その楽器のメンテナンスはどなたにも当てはまる重要なことです。フルートという楽器は、精密なたくさんのねじやキイなどでできており、とても繊細で美しいフォルムの楽器です。私たちは日ごろから、この機能豊かな楽器を大切に取り扱い、メンテナンスをし、音程を正しく取り、響きを豊かにして楽しみたいものです。 楽器はある意味、道具であり消耗品なので月日が経つと調子が悪くなることがある

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          #16 岩下智子フルート塾 「楽器のメンテナンス」

          ドビュッシーよもやま話 by 岩下智子

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 今日はドビュッシーについてちょっと書いてみたいと思います。 私がヨーロッパに留学していたとき、お目にかかったフランス紙幣(20フラン)には、ドビュッシーの肖像画が使われていました。その紙幣を手に取ったときの興奮は今でも忘れられません。さすがフランスだなぁ!と飛び上がるほどに嬉しくなったものです。 この紙幣は1981年10月6日から2002年2月17日まで使用されていたそうです。 表は、荒れた海の背景にマルセル・バシェによるドビ

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          #28 岩下智子フルート塾 「フリードリヒ大王とフルート」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 さて今回は、大変なフルート愛好家であったドイツ・プロイセン王、フリードリヒ2世にスポットをあてて、「フリードリヒ大王とフルート」というテーマでお話したいと思います。この記事が皆様のフルートの上達やご興味に、何かしらお役に立てましたら嬉しいです。 ■ フリードリヒ大王って、どんな人? フルートをやっている方は、どこかでフリードリヒ大王の名前を聞かれたことがあることでしょう。または、大王の曲を演奏された方もいらっしゃるのではない

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          #28 岩下智子フルート塾 「フリードリヒ大王とフルート」

          #15 岩下智子フルート塾 「楽器選びのポイント!」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 新しい楽器を買うことは楽しみなのはもちろんですが、高価であるために失敗はしたくないと、誰しもが思っています。しかも、フルートの楽器選びに関しては、有名なメーカーがたくさんあるだけに、その中から一本を選ぶのは素人では難しいのは当然なことです。最初は習っている先生や、楽器に詳しい友人のおすすめのフルートを購入する方が多いと思いますが、ある程度まで自分自身で選びたい人に、私なりの楽器選別方法を伝授したいと思います。この記事が皆様のフルー

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          #15 岩下智子フルート塾 「楽器選びのポイント!」

          #13 岩下智子フルート塾 「よき指導者とは?」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 2020年、新型コロナウィルスがパンデミックを起こし、世の中の生活、仕事のやり方が急転しました。最初の頃、音楽大学では「三密」を避けるため、対面レッスンを中止せざるを得なくなりました。かつて経験したことのない状況の教育現場では混乱がおき、すぐにオンライン・レッスンに切り替えられた授業と、そのセッティングに手こずった授業と大きく分かれました。その使い方に慣れていない先生と、使い方に慣れていない学生との間に問題が生じたのは言うまでもあ

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          #13 岩下智子フルート塾 「よき指導者とは?」

          #18 岩下智子フルート塾 「フルートがうまくなる人の7つの特徴」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 子どもから大人まで管楽器の中でも一番人気のフルートで、フルート人口も多く、プロのフルーティストもたくさんいますよね。そんなアマチュアからプロフェッショナルまでフルートをやっている大勢がいますが、いったいフルートがうまくなる人の特徴ってあるのだろうか?管楽器奏者のなかでも、華やかな奏者が多いのも事実です。今回は、「フルートがうまくなる人の7つの特徴」を少々、斜に構えながらも色んな角度から探っていってみようと思います。この記事が皆様の

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          #18 岩下智子フルート塾 「フルートがうまくなる人の7つ…

          #17 岩下智子フルート塾 「音楽のやり抜く力とは?」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 最近話題になっている本で、ハイディ・グラント・パルパーソン著の『やり抜く人の9つの習慣』がありました。そこには、「成功者は才能があったから成功できたのか?」という問いかけに、「そうではない、成功者には思考や行動の共通点があった。」と書いてあります。その本の内容が音楽家にもかなり当てはまりますので、今日はその話題を取り入れ、音楽における「やり抜く力」とは、はたしてどんなものなのか?をテーマに私の独断と偏見でまとめてお話したいと思いま

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          #17 岩下智子フルート塾 「音楽のやり抜く力とは?」

          #24 岩下智子フルート塾 「言語と音楽は繋がっている」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 さて今回は、私が音と繋がりがあると考えている言語に焦点をあてて、「言語と音楽は繋がっている」というテーマで書きます。クラシック音楽を演奏する上で、語学はできたほうがよく、外国語の習得がいかに重要かということをお話したいと思います。この記事が皆様のフルートの愉しみ、上達に、何かヒントになれば幸いです。 ▮ 世界を知るにはまず言葉から 私たちが、なぜ外国語を勉強するかというと、それにより広い世界を知ることができるからです。つ

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          #24 岩下智子フルート塾 「言語と音楽は繋がっている」

          #23 岩下智子フルート塾 「音楽(フルート)を愛する人におすすめの本25冊!」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 今回は、「音楽(フルート)を愛する人におすすめの本」というテーマで、様々な本を私のマニアックな視点から抜粋し、一挙にご紹介したいと思います。フルートのいう小さな枠でなく、音楽をお好きな方、フルート以外の楽器を学んでいる方にも読んでいただきたい本を挙げています。この記事が皆様のフルートの愉しみ、上達に、何かヒントになれば幸いです。 私は読書好きで、自宅の仕事机の上には気が付くと、いつも本が山積みになっています。読みたいなぁと思う本を

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          #23 岩下智子フルート塾 「音楽(フルート)を愛する人に…

          #4 岩下智子フルート塾 「楽譜を読む力」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 岩下智子フルート塾 第2回、第3回では、「基礎練習に適した教則本」を2回にわけて数冊ご紹介しました。と同時に様々な基礎練習方法もご紹介しましたので、これで基礎練の習慣がついたことと思います。今回はそれらを発展し、「楽譜の読み方」について書きます。この記事が皆様のフルートの愉しみ、上達に、何かヒントになれば、幸いです。 ■作曲家を知る 曲(エチュードを含む)をうまく演奏するには、「楽譜を読む力」が必要になってきます。楽譜に書いてあ

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          #4 岩下智子フルート塾 「楽譜を読む力」

          #3 岩下智子フルート塾 「基礎練にはこんな教則本も使ったらいいの?その2」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 岩下智子フルート塾では、前回に引き続き、「基礎練習に適した教則本 」をご紹介します。基礎練習は、毎日の積み重ねが大切です。よい演奏をするには、様々なテクニックを身につけ基礎力を高めていくことにより、真の実力がつき、大きく成長できるのです。 今回は前回に引き続き、おすすめの4冊の教則本をご紹介します。 まずはタンギングの強化! ⑴ クロイツェル: フルート・エチュード (マイゼン編 全音楽譜出版社) www.muramatsuf

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          #3 岩下智子フルート塾 「基礎練にはこんな教則本も使った…

          #2 岩下智子フルート塾 「基礎練にはどんな教則本を使ったらいいの?その1」

          こんにちは!フルーティストの岩下智子です。 第1回目で「基礎練習の大切さ」について、しっかりとした礎を造るには毎日の積み重ねが大切で、とにかく繰り返し繰り返し、毎日少しの時間でもいいので基礎練をすることのポイントをお話しました。そうやって基礎が出来上がってくると、その後どんな難しい曲に遭遇しても、またはどんなに緊張しても、びっくりするように崩れることなく、安定した演奏ができるようになります。 では、その基礎練習に適した教則本(エチュード)はどんな教則本を使ったらいいのか?を

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          #2 岩下智子フルート塾 「基礎練にはどんな教則本を使った…