私のライフシフト① 100年時代の人生戦略

ライフシフトって何のこと?と思っている方に、参考になるかどうかわかりませんが、私のケースをご紹介します。

「ライフシフト」は2017年の流行語大賞に「人生100年時代」がノミネートされ、メディアにも取り上げられるようになった言葉です。元々は、2016年に発売されベストセラーになっているリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットの著書のタイトルです。副題は「100年時代の人生戦略」。長命時代の「生き方」「働き方」について書かれた本です。

これまで、私たちの人生設計は、大きく3つのステージを想定してきました。その3つのステージとは、教育ー仕事ー引退です。

本の中で、1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンという3名の人生が例として出て来ます。

日本に当てはめて考えると、ジャックはちょうど団塊の世代と呼ばれる第一次ベビーブーマー世代。ジミーは第二次ベビーブーマー世代。そしてジェーンはミレニアム世代です。

私の家族はまさにこのモデルの通りで、両親は団塊の世代(1947年~1949年生まれ)、私は1972年生まれのベビーブーマー、そして息子が2001年、2004年生まれです。

私たちの親世代が生まれたころ(1950年)、日本人の平均寿命は男性58.0歳、女性61.5歳でした。それから、20年後(1970年)には男性69.3歳、女性74.6歳と10年以上寿命が延び、さらに40年後(1990年)には男性75.9歳、女性81.9歳になります。そして、現在(2018年)、男性81.2歳、女性87.3歳です。

つまり、親世代の人にしてみれば、生まれたときの予想よりも人生が20~25年も長くなっているということですね。

「ライフシフト」が提唱しているのは、変化し続ける世の中を自分らしく幸せに生きるために、人生に合わせたステージを選択する生き方をしよう!ということです。

進化論で有名なダーウィンは、「生物が生き残るのに大切な能力は、賢さでも筋力でもなく、適応力である」といっています。

「ライフシフト」の本の中でも、私たちにこれから必要となるのは「変身資産」であると書かれています。

これまでの教育、仕事、引退(老後)という3つのステージだけで100年生きるかもしれない人生をこれまで通り生きることは、不可能でしょう。ボーっと生きていると5歳の女の子に叱られるだけならいいのですが、未来の自分にも叱られる時代なのです。

3つのステージでの設計が難しいなら、どんな生き方を考えるのか。これが、「働き方改革」にもつながります。「ライフシフト」の中で提唱されるマルチステージの生き方。

振り返って見ると、私自身がしてきたことは、どうやらマルチステージの先取りだったのかもしれないと思います。


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