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書くことと読むこと

「文章を書く仕事がしたい」と長年思っていた割に、あまりものを読んでこなかった。

「書くためには読むことも必要」とは思うが、「書くことが好きな人は読むことも好き」とは決して思えない。今は読書を自分に課しているから、文章を読まない日はないのだけれど、読むことへの気持ちは、昔からほぼ一定だ。以前は、毎日読むこともあれば、何ヶ月も読まないこともあった。

文章の書き方を教わる4年ほど前まで、私はまとまった文章を書くことができなかった。読むことにはさほど興味が持てない一方で、方法もよくわからないくせに、「書きたい」とは思っていたのだ。

もしこれが、「サッカー」だったらどうだろう? 「読むことよりも書くことに興味がある人」は、「観ることよりもやることに興味がある人」に置き換えられるのだろうか。もし料理だったら、「食べることよりも作ることが好きな人」といったところだろうか。サッカーにせよ、料理にせよ、もっと上達したければ、観ることや食べることも大切にしたほうがよさそうだ。

そんなわけで、やはり書くためには、読むことも重要なのだろう。自分が読者立場になると、内容の面白さにばかり注目してしまうのだけれど、これからは、書き手の視点を持って、それがどのように「書かれているか」という点にも注意して読んでいきたいと思う。

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