見出し画像

私にとっての天職

私にとっての天職、それは運送業だ。

とはいっても大型トラックに乗って全国行脚する訳ではない。小型トラックに乗って個人宅様や会社様に小口配達をする路線便というものだ。

始めたのは22歳の頃、うつ病を患ってから一年が過ぎた頃に、「常に人とは関わらないでできる仕事はないもんか」と探していた時にやってみようと思ったのだ。

しかし、先ほども言った通り小口配達のドライバーなので、1日に何十軒もの配達先に伺い、何十人もの人とコンタクトをとらなければいけないのだ。それはつまり車に乗っている時以外は人と接し続けている様なもの。

わからない。

車は好きだ。運転も好きだ。だけれどもこの仕事は果たして自分に合っているのだろうか?。

わからない、やってみなきゃわからない。

でも、「また失敗したらどうしよう」という恐怖心が襲ってくる。

私は決断した。「やってみよう」と!

好きな事とわからないと失敗に対する恐怖心の狭間で、もがき苦しむのは辛いし悩んだが、この恐怖心を乗り越える以外に前には進めないと思った。「仕事内容が自分に合ってなかったらその時は辞めれば良いじゃないか、今は精神病から奮起して一歩踏み出す勇気を自分が持てた事に拍手をして、やってみよう」と

世の中には実に色んな人がいる。それらを一々否定していたら疲れて仕方ない、なにより時間の無駄だ。多様性の名の下に全てを認めよう。そうして見たくないものからは目を逸らせばいい。その方がずっとずっと生きやすいから。

そう思って始めた運送業だが、最初こそコミュニケーションは苦手だったが、続けているうちに少しずつ慣れてきて心が次第に晴れていくのがわかった。

本当は人の事が嫌いな訳じゃあなかったと。その為に1番大切なのは「一歩踏み出す勇気」が持てるかどうか、ここまで続けてこれたのは支えてくれた方々が居てこそだ、と思ってる。今はそんな方達の笑顔を配達の時に見に行くのが楽しみにもなっている。

自分を変えてくれた方達との出会い、出会いを楽しむことができるこの仕事が私にとっての天職なのだと思う。

#天職だと感じた瞬間


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?