よもやまトピック 23/11/5

BCクラシック

これは夢なのか、現実なのか・・・。
去年のケンタッキーダービー前にホワイトアバリオを高評価してから1年半。
度重なる惨敗でニックスゴーの後継どころかこのままGI一発屋で終わってしまうのではと思ったが、前走はコーディーズウィッシュやゼンダン相手に圧勝。
ついには本当にBCCを勝ってしまった。
まぁ今年のBCCに関しては有力馬の回避続出でかなりの低レベルだったことは否めない。
直線もさして厳しさは感じられず、追い通しだったDソトガケも2着に食い込めるほど。
なんとなくムーチョマッチョマンを思い出させるパターンだが今後どうするのだろうか。

BCターフ

こちらは例年より比較的レベルが高いメンツが揃った。
バラディア以外は特に勝っても不思議ではなかったが、オーギュストロダンが順当勝ち。
ただムーア会心のインコース突きもあって一杯追っての勝利なので、対応できる芝の硬さ的にはこのあたりが上限なのかもしれない。
オネストは惨敗から偶に確変はいるタイプだし、モスターダフは順調さを欠いた影響もあったかもだが条件もあんまり合っていなかったか。
キングオブスティールは流石にローテがキツかっただろう。
シャフリヤールはここ最近精彩を欠いているが意地は見せれたかと。ただ全盛期に比べると流石にキレが衰えているか。

BCスプリント

エリートパワーが前走で初めて遅れを取ったガナイトにリベンジして連覇。
王道すぎる運びで、ナカトミという馬が3着に食い込んだのが一番のポイントとなレベル。鎌足?
調べた限り日本とのつながりは無さそうだが・・・。

BCディスタフ

ここも一番人気のイデオマティックが同じ上がり馬タイプのランダマイズドを抑え込んで勝利。
このメンツだとクレリエールがお局ポジだったが世代交代は完了したか。
しかしカーリン産駒、この日だけでどんだけ稼いだんだ。
イントゥミスチーフはプリティミスチーヴァスの回避でまともな馬をBCに送り込めなくなったので、今年はまるで存在感なし。代打のフージャーフィリーはケツだったし。

BCマイル

ゴルディコヴァ、ワイズダン以降、マイルにおいて絶対的存在というほどの馬が出なくなった感があるこのレース。
今年はこのレースが一番日本馬が勝つ可能性が高いと思っていたが、ソングラインジワ伸びしかできず。
あまり器用ではないタイプにせよ、それにしても物足りないパフォーマンスだった。
一方マスターオブザシーズってこんな豪脚も使えたのか、という脚を見せて粘るモージを捉えてギリ勝利。
ウインカーネリアンはラビット兼メンターみたいなものだっただろうし結果的にはこんなものだろうが、強引にハナを奪いに行って作った展開が最後の追い込みを演出する結果となったのだろう。

BCフィリーアンドメアターフ

存在意義が微妙なレースだが、今年はメンツ的にかなり揃ったと言っていいはず。
一時期勝ちきれなくなり限界説も出ていたインスパイラルだが、これで復権したと言っていいだろう。ただ、やはり基本はマイラーなように思える。
ウインマリリンは最近不調とはいえ、さすがにこのメンツ内での海外の評価は少々低すぎた。まぁ4着という結果からすると見返したとは言えないだろうが・・・。

BCフィリーアンドメアスプリント

グッドナイトオリーブの連覇に注目が集まり、グッドナイトオリーヴの連覇で終わったレース。
ユウギリという和風な名前の馬はケンタッキーオークスの時にちょっと話題になっていたが、その後低調に陥ったものの前走を勝ってここでも2着に来た。母ユヅルで日本に来たら人気が出そう。
メイケイエールはケツ。初ダート・出遅れ気味のスタートといった要因もあったにせよ、ちょっと負けすぎた。
筋肉質になってきた体つきは一見ダートでもいけそうだが、血統面では母系のクロフネくらいしかポジれる要素がない。
気性の荒さが走る要因になっていた馬が落ち着いてしまうと、パフォーマンスに深刻な影響が出るパターンに入っているように思う。
きっかけ次第で復活できるかどうか。

BCダートマイル

少頭数ながらなかなか見どころのあるメンツが揃った。
とはいえ真のトップクラスといえるのはほとんどいないし、やはり不動の本命は連覇のかかるコーディーズウィッシュ。
正直一人舞台になるかと思ったが、プリークネスS以来不調続きのナショナルトレジャーが意地を見せて接戦の2着まで持ち込んだ。
プリークネスSを勝ったので米国にしては長めの距離を走らされていたが、実はマイルが適距離なのかもしれない。

BCターフスプリント

一応ジャスパークローネが出ていたのに注目度が低すぎ。
結果的に日本馬が一勝もできなかった今年に勝っていれば話題を独占できただろうが、ケツ。世の中そう甘くない。
ノーブルミッション産駒のノボルズが接戦をモノにして勝利。
モトーリアスやカラヴェル、リブインザドリームにイソップファーブルズといった馴染みがある顔ぶれも出てはいるが、正直レベル的にはなんとも微妙感が。

天皇賞・秋

イクイのタイムはたしかに強烈ではあるが、突拍子もなかったわけではなく、アーモンドアイが2400mで2分20秒台を出した時から伏線はあった。
日本競馬の高速化も新時代に入った感はあるし、馬主から騎手まで様々な要素がその符牒となっているのは、後々に振り返るとこの時代を体現するものになるだろう。
しかし余裕を持っての走りとはいえレース後はさすがにちょっと疲労を訴えていたし、ジャパンカップでどこまでパフォーマンスが出せるのかは様子見か。
パフォーマンスも円熟した実力を示すには十分なものだったが、レコードと合わせてイクイの評価がバブルのごとく上がりすぎている気もする。
ドウドュースは調教も身体も悪くなさそうだったものの、返し馬では走る気を見せず。案の定馬群に沈んだが、まだ見限るには早いだろう。
天覧競馬の影響はほとんど無かったか。
ジャックドールはレコードの立役者で終わった。
行き足がつかなかったのもあるにせよ、藤岡Jのコメントを見るにそろそろ一線級でやるには限界なのかも。

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