デットーリ🐎でんどいーり

つい先日、ダンシングブレーヴとランフランコ・デットーリ騎手が殿堂入りしたとのニュースが報じられた。

ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ名誉の殿堂」は我々のような長年競馬に親しんできた者にとっても馴染みが薄いが、それもそのはず去年創設された殿堂なのである。

サラブレッドによる競馬の発祥国であり、最も長い歴史を持つ国の最も歴史が浅い栄典というとエモい気もするし、200年遅いと言う気がしないでもない不思議感覚を味わえる。

まぁこの殿堂とダンシングブレーヴについてはまたいつか触れる機会があるだろうから、今回はデットーリについて少し触れてみよう。

イタリア人天才騎手ランフランコ・デットーリ・・・その男の偉大さを表す表現はいくつもある

・薬物キメキメおじさん
・ゴドルフィンに干されおじさん
・飛行機墜落したけど生還したおじさん
・エネイブルばぶみおじさん
・アーセナル大好きおじさん

これだけ見ても彼の偉大さは一目瞭然である。
さらに"佐藤T三に預かり知らぬところで目の敵にされおじさん"でもあったりする。

こんな愉快なおじさんであるが、筆者世代からするとやはりラムタラのイメージが強い。
今でこそ失敗輸入種牡馬というコンテキストで語られることの多いラムタラだが、欧州三冠を制した当時のインパクトは絶大であったのだ。でなければあんな大金はたいて当時飽和していたニジンスキー系の種牡馬を買うはずがない。

しかし、ダービーまではデットーリではなくスウィンバーンが乗っていたので、実は本人にとっては真のお手馬と言えるか複雑なところではあるのかもしれない。

その後も世界各国の数多の名馬に跨ってきた問題児おじさん。

私が最後に生で彼の騎乗を見たのはアルカセットがホーリックスのレコードを破るタイムで勝ったジャパンカップであるが、仏の一流といっていいものか躊躇するような馬でハーツもロブロイも抑え込んだ姿にこう思った。

デットーリ・・・お前がナンバー1だ!!

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