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強い風(宮澤賢治先生のパスティーシュっぽいなにか 一次創作 詩519)

でしたから
ただしもう、お強い風は
まっぴら勘弁ごめんなさい
そう、思いを新たにしたのです
お強い風はたいへんに素晴らしいもので
そこいらで寝転がっている
怠惰とか傲慢とか狡猾とか
どうにも、口に出すにもいやらしい
気の持ち方だったり
身体の在りようだったり
そんなものを、ひっくりまとめて
ぴうと、飛ばしてしまわれるのです
ここまで聴いた皆さんは
なあんだ臆することもない
きっと思われたでしょう

今度のときに、ご自分の気持や身体を
しっかりようく見てご覧なさい
お強い風を受けて
何が無くなって、何が手に入ったのか
ああ、そんな間の抜けたことが
起こってしまいました
たいへんによろしい心構えまでも
ぴうと、連れて行ってしまわれますから
ですから
皆さんは、決してお強い風に
となりの林の中までも
飛ばされてしまうような
ことになっては、とてもいけません
ええ
わたくしはそれで懲りた思いも大きいのです

先に言いました
そら、勘弁という気持ちですね
おそらくこれは、わたくしが
自分ではなく誰かの力を
誰かの素晴らしいものを
頼ってしまおうとした、罰
そうに違いありません
よろしいですか皆さん
この出来事を、ご家族やお友だちと
一緒にいる際に思い起こしてください
そして、この出来事こそ
反面教師、と
そう呼ばれることを、しっかりと
憶えて帰って欲しいのです
筆記帳に書けましたか
では、今日はおしまいにしましょう

(画像はPinterestより)

恐れ多くも、宮澤賢治先生のパスティーシュっぽい感じで書いてみました。
慣れないことをするもんじゃないですね。
尊敬は尊敬の思いだけで、しまっておくほうが良いと言うことなのかも。
また書くかもしれませんけどw

未熟者ですが、頂戴いたしましたサポートは、今後の更なる研鑽などに使わせていただきますね。どうかよろしくお願い申し上げます。