できればほしい内資のM&Aアドバイザリー
外資系のアドバイザリーが多いのは、海外事業への布石として外資の買収をする際の足がかりを彼らが保有しているから、という点が大きいからだと思うが、個人的には国内企業の文化・事業内容を良く知る内資系の存在感を求めたい。
PMIをフォローする立場としては、お互いの事業に対する理解をよく持ったアドバイザリーに、事業のシナジーに関するデューデリも入ってほしい。企業ごと異なるとは思うが、日本郵政のToll Holdingsの買収など、シナジーが明確でないまま実行されてしまう例もあるように感じる。また、企業文化の浸透が難しく、期待されたシナジーが出ないというのは各企業でいわれているとおりで、非常に高いハードルのひとつである。
そうした点で、日系企業の文化や事業内容を(外資よりは恐らく)理解している内資のアドバイザリーが間に入ってくれると、事業会社としてはその後の事業計画がより具体的になるのではないかと考えている。そうした付加価値に期待をしたい。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20171025&ng=DGKKZO22646430U7A021C1EE9000
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