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第三回トレ旅行 スパルタン大阪編

夏の石川砂浜合宿、秋の長野山梨山岳合宿、という過酷なトレーニングを乗り越え、我々TOMONARI FCは今冬12月大阪で行われたスパルタンレースに挑んだ。
今回は本番前のトレーニング時から本番後に解散するまでを時系列で振り返っていきたいと思う。

このスパルタンレースは我々TOMONARI FCの普段のフットボールスタイルとは違い、フィジカルに特化した障害物レースの大会だ。だがしかし、普段からフィジカルトレーニングに励む我々にとっては、格好の場、それぞれの想いと共に12月に向けてトレーニングを積み重ねた。

No.10、No.19、No.7は1週間の半分以上を厳しい筋力トレーニングに当て、中にはフットボールの練習に励む者もいた。
No.1に関しては、椅子にずっと座りながらパソコンをいじることで集中力と目の筋肉を鍛え、寝る前には疲れをとるべくポテトチップスを食べるという少し視点を変えた独自のトレーニング方法で本番に備えていた。

しかしながら、スパルタンレースの数週間前、あまりにも悲しすぎる大きなアクシデントが起こる。

我々TOMONARI FCの“トラオレ”No.10がフットボールの試合中の接触で重症を負い、大会への出場が出来なくなってしまったのだ。

No.10は現在も早期復帰を目指し治療を受け続けている

あまりにも大きな代償を背負ったまま、TOMONARI FCはスパルタンレース当日を迎えることになる。大阪に来ることが出来なかったNo.10の無念をメモリアルユニフォームと引き換えにレースに挑む。

No.10とチームは1つ!

大阪へは電車🚃、飛行機✈️とそれぞれの交通手段で集合した。やはり、大阪の駅は少し騒がしい気がしたが、そんな雑音を背にいざ会場のくら寿司スタジアム堺へ!

交通手段があまりにも過疎っていたので、レンタカーで会場の横にある公園の駐車場に停める作戦を敢行した。度々、道を間違えながらようやく目的地に。しかし、なんとそこに駐車場がない(厳密に言うと駐車場はあったのだが、駐車禁止という標識があった)。我々はレース会場から目と鼻の先まで来たのだが、駐車場に停めることが出来なかったため、そこから少し距離のあるコインパーキングに停める。このコインパーキングも前払いなのに精算機が動かない。もう知らん。
この時点で12時20分。14時レーススタートなのに受付は12時30分までという謎スケジュール。「い、いそがなくては!」我々のスパルタンレースはここから始まった。1.5キロか2キロくらい離れたコインパーキングからそこそこのペースのラン。1番近くの入り口から公園には入れずしっかりと回り込む、地味に遠い。
No.7は印刷したEチケットを車に置いてきた!No.1は同意書を書いてない!(謎に会場で書くことができると言い張る、しかも書くところあった)
多分12時30分を過ぎている!いや過ぎた。

もう我々のスパルタンレースは終わりかと思われたが、なんとスパルタン運営はガバガバ。全て何事もなかったかのように通過。しかも、会場スタッフによると公園の駐車場に車は普通に停められるそう。
受付を終え、もちろん時間は余っていたので、少し離れたコインパーキングに車を取りに戻り、なぜか精算機も直っていたので前払いの金額と同じ400円だけ支払う。我々の体力だけが無駄に失われた気がした。(これが良いアップだったとポジティブに捉えるには長すぎ、かつ過酷すぎ)
しかしながら、この何とも言えない怒りをスパルタンレースにぶつける覚悟だけは出来た。(ただあの時の社長の冷静さは見習うべき姿勢だったのかもしれない) →冷静だったのではなく、思考停止してただけby社長

車を公園の駐車場に止めて、着替え等の準備をしていたら、あっという間にレース開始時間15分前となってしまったので、我々は集合場所であるスタート地点へと向かった。

「Who am i !?」
「I'm Spartan!!」

スターターニキがテンション高すぎて、度肝を抜かれてしまったが、No.10への想いを叫び、なんとかスタートを切った。(スターターニキ、1日中あんなテンションの高さでプロ意識を感じました、レース後ばったり会った時に片手にビールを持ってて失望しました)

レースの模様は、動画に纏めてあるので、時間を持て余したミニナリ諸君はぜひご覧頂きたい。

結果として、3人とも無事完走することはできた。ただ、レース内容は完璧とは程遠く、課題が多く残るものであった。No.1とNo.7はパワー系の障害をクリアできず、無念のバービージャンプをさせられるシーンが度々あり、No.19もSpear Throwで槍を的に当てられず、無駄走りをさせられた。またさまざまな場面で準備不足を痛感!No.19は綱登りを素手で行ったため指の皮をやっちまう失態、全競技クリアとはならず。悔しさのあまり、No.7からは、「二度とスパルタンレースなんて出ない。」という発言も飛び出した。

こちらTMFCのレース結果

爪痕を残せず、、、


とは言え、全力を出し切った3人はかなり疲労困憊しており、身体のケアが必要だと考えたため、レース後は堺市にあるH温泉へと向かった。
到着して中に入ると、入浴代250円という破格の安さが表しているような独特な光景が広がっていたが、そんなのは目にもくれず、脱衣所のゴミロッカーに荷物をぶち込み、3人は飛び込むように風呂場へと入っていった。
お風呂の温度がそこそこ高いからか、皆10分程度で切り上げ、脱衣所へ戻ったのだが、ここでとんでもないハプニングが発生する。なんとNo.1のロッカーが開かないのだ。「ヤバい、大量の荷物を無理やり突っ込んだからだ!」
理由は明確であったが、流石にNo.1も焦りを隠せていなかった。すると、常連であろう地元の老人さんたちが「どうしたんや?」と大阪特有のテンションで集まってきて、脱衣所に大混乱が巻き起こった。(多分大阪では普通のこと)(ほぼ全員フルチン)
「これは、無理して開けずに、スタッフの人にお願いした方がええぞ。」という老人さんたちのアドバイスもあったので、No.1はたまたま脱衣所にいたスタッフのお姉さん(50歳くらい)に全裸でロッカーを開けてくれとお願いをしに行った。するとお姉さんはスピーディーに対応してくれて、いとも簡単にロッカーを開けてくれた。「これな、コツがいんねん。」このセリフがカッコよすぎて、全裸のままお姉さんに飛びつきそうだったと、後にNo.1は語っていた。
疲れを落とすどころか、余計に疲れが溜まったが、レンタカー返却の時間も迫っていたので、急いで着替えて、返却へと向かった。

無事に車を返し、なんば駅周辺で中華料理を食した後に解散。旅は幕を閉じた。

我々が第三回トレ旅行で学んだことは、「不測の事態に対して、臨機応変かつスピーディーな対応が重要」ということである。
・駐車場がない
・ロッカーが開かない
・餃子の王将が謎に混雑している
というような事象により、当初のプランニング通りでない対応を求められることがあった。そんな時、我々は文句ばかりを口にし、行動を起こさず、時間だけを浪費してしまうシーンが多々散見された。これでは、世界で戦うことはできない。不測の事態にタイムリーに対応することができて、ようやくスタートラインに立てるのだ。
次回、No.10が復帰してから、第四回に臨むわけだが、今回学んだことを生かして、世界で戦えるようにぶち上がっていきたいと考えている。

(写真ギャラリー スパルタン❌トモナリ)

鐘を鳴らすNo.7
3km地点と若干疲れの見えるNo.7とNo.10のシャツと遠くに見えるNo.1
どう考えてもメダルはそれ
メダルの匂いって鉄やんね
あーお腹空いたー、メダル食べちゃおっ!

文/No.1, No.7, No.10(治療中), No.19

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