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突然住む場所が無くなったときの話③

湿度が高いと髪がチリチリになる、バツイチ(予定)のハラダトモコです。

半年放置してしまいました。三日坊主とはまさにこのこと。しかしそれでも読んでいただいているようで、ダッシュボードを久々に覗いてありがたく思いました。離婚で悩んでいる方々の参考に少しでもなればいいな、と思っております。


さて。いい加減しつこいですが、前回の続きです。そろそろ完結したい。


突然の住んでいた部屋の出入りを規制され、2日間での自室整理と搬出搬入ですね。

結果から言っちゃいますと


全部出来ました!!!!


その詳細を書いていきます。



まずは一人暮らし時代込みでの10年分の私物の整理ですね。


3日ぶりに入った自室は何も変わっていませんでした。

10年分の荷物と言っていましたが、私は多分そんなに荷物は多くは持っていない方です(だからと言ってすっきりした部屋でもない)

家具はベッドと古道具屋で購入した昭和の茶箪笥、ちゃぶ台、小さな本棚。

全て一人暮らし時代に、ちょっとずつ集めた大事な大事な家具です。

お金がなかったときだから、1つずつ、ちょっとずつ買い揃えていったんです。だから全ての家具を買った時の事は鮮明に覚えています。苦労して自分のお金で買った家具たちは何て愛おしいのだろうか!

そして腐っても女のハラダトモコ。一応、アパレル業界でずっと生きてきました。

洋服は山ほどあるのではないかと思われるのですが実は私は服、そんなに枚数持ってないのです。
一時期は頭おかしいのかな?と思われるような派手なレトロワンピースに身を包んだり、頭を編み込んだりと斜めな方向に傾いていましたが、今はいたってシンプル。モノトーンオンリーです。シーズン毎にベーシックな形の服を買い替えているだけなので、服の整理には時間はかからなそう。


私物で一番多い荷物・・・・

それはズバリ

本!!!!


私は三度の飯より漫画と本が好きなんですよ。

給料日に本屋で新刊を買ってのんびり一人で読むのが唯一の生き甲斐。

恐ろしい事に、私の押し入れの半分は漫画でした。

実家を出る時に厳選して持ってきたものから、一人暮らし時代にちょっとずつ揃えた漫画。頑張って買い揃えた画集。

ひとつひとつ、思い出もあるし手放すなんて無理だと思って手元に置いてきた本達。

でも、この本を全部持っていけるか、と考えたら無理でした。


いやいやいや、漫画くらい持っていけるでしょ?!と思われるかもしれませんが、

搬出と搬入に問題がありました。

今回は引っ越し業者や宅配業者は、予算の都合上どうしても使えないので全て自力で運び出す予定なのです。

方法としては、レンタカーでベッドが乗せられる車を借りて運び込むのですが、その作業は私一人でやらないといけないのです。

借りる予定のアパートはせっまい住宅街の中なので長時間車を停める事は不可。

そして車の運転は父がしてくれる事になったのですが、父は高齢なのと心臓に持病があり重い物等は持たせられない。そしてアパートはエレベーター無しで3階まで階段。

それを搬出・搬入込みで3時間でする(レンタカーの一番安かったコース)でする計画です。

荷物を運び出せるのは3時間。近所といえど、往復等は出来ない。

1回の搬出で全ての家財道具を運び出さないといけないのです!!

・・・本は、手放さないといけない。

でも不思議と、大事な本を手放すと決めてた時は清々しい気持ちでした。


おびただしい量の本の山を押し入れから全て出して、私が電話をかけたのが某大手古本屋の出張買取。

とにかくすぐに出張買い取りをお願いできないかと連絡しましたら、なんと数時間で来ていただけるとの事でした。

本当に大切な本のみ、数冊だけ手元に残して全てをタダ同然で引き取ってもらいました。しかし後々見返すと選んでいる時間もなかったので、何でこの本残してたんだろう?という本がほとんどでした。

たかが本。されど本。

一人暮らし時代から集めてた本達が運びだされるのを見ているのが辛かった。

本が全て運び出されてしまったら、私の部屋は本当に大切な物なんて何一つありませんでした。

そうなんです。

結婚生活で夫婦二人で買ったり、特別な日に何かをプレゼントしてもらった物が何一つ無かったんです。

その事実に私は愕然としました。

結婚指輪なんてもちろん無い。

アクセサリーや、プレゼントなんて何一つ手元に無かった。

私の部屋にあったのは、私が自力で買い揃えた、一人暮らし時代の荷物しか無かったのです。

別に旦那に何か買った欲しかったわけでもないし、欲しいものは自分で頑張って買うという生活でした。

だって旦那は働いてなくて、夢を追いかけていて、お金が無いとずーーっと思っていたんですよ。それに私は旦那に何かをねだった事は一度も無かった。

可愛げないと言われてきましたが、40歳無職、自称ミュージシャンに何かをねだれますか?って事ですよ。5歳以上年下の私なりの思いやり。


別にプレゼントで愛情云々なぞ図るなんて下品だわ、と思うし大事なのは金品じゃないと思います。しかし10年一緒にいて、何もないとは(正確には1~2個あるけど、高校生のお小遣いで買えるくらいのお財布とゲームソフトはあった。返したけど)ああ、私、最初から旦那に大切にされていなかったんだな、と。

そもそもの結婚が間違えていたんだと悟りました。

そして旦那から貰ったものは何もなかったけど、代わりに義実家からいただいた贈り物はたくさんありました。

高級な毛布、鞄、服、調理器具などなど。その他にも毎月お米やらお野菜、お菓子とか。ありとあらゆるプレゼントが毎月一方的に届いていました。旦那の代わりに義実家がフォローを入れるかの如く。

正直、私の趣味からは程遠い清楚なデザインな物ばかりでしたが義実家に自分が嫁として大切にしていただいていると思って大事に使用してきました。

私は義実家からの頂いたものは全てダンボールに詰め込み、その場で宅配便引き取りサービスに来てもらい義実家に送り返しました。着払いではないです。金は無くともプライドはあるハラダ。

服はダンボール一箱に収まりました。少なかった服も更にだいぶ捨てました。

6畳一間の私の部屋の荷物は、まさかの半日で全て片付いてしまった。

あっけない。実にあっけないです。

その場で手伝ってくれた母が、ポツンと一言

あんた、本当にあの人(旦那)に何もしてもらってなかったんだね・・・・・

実家とは距離もあり、同じ都内に住んでいましたが私も母に結婚生活の事は話していませんでした。お互いが独立してうまくやっているよ、とだけ話していました。

私の荷物の全てが独身の時に買ったときのまま。ベッドのシーツも母が最初の一人暮らしの時にプレゼントしてくれたものを使用していたのに驚きつつ悲しくなったみたいです。

シーツくらい買い換えろよ!と思われますよね。別段高いわけでもないし。もちろん洗い替えようのシーツは1セット別に買ったのもあったし、週一で洗い替えていたのですがまさかのダメにならなかったので、10年使っていたという・・・・ね。

無印良品のシーツ、長持ちしすぎだろ!

旦那と二人で頑張って買ったね!っという家具や、プレゼントが何一つないのが母はショックだったみたいでした。母の時代とはまた違うからね、と思いますが。それでも私も旦那からの思い出の品の一つもないこの状況にいささかショックでした。

改めて自分と旦那は、おままごとのような結婚生活を送っていたんだな、としみじみ実感。

ダンボール数箱、ベッド、趣味で育ててた鉢植えたち、一人暮らしで使ってたレンジ、ガスコンロ。小さな茶箪笥に小さな本棚。コツコツ集めてた和食器たち。

以上だけが私の全財産であり、持ち物でした。

本が無くなれば、あっけない荷造りでした。

その日はそのまま部屋を後にし、次に部屋に入るとき数日後が引っ越しです。

こうして私の一人暮らしを含めて10年分の荷物の整理は終わったのでした。

次回搬入編からの、別居後の生活編でも書いていこうかな。






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