デッキレシピ:ルガゾロ
こんにちは。今回は3/3に行われたシティリーグSeason3札幌で4-1だったルガゾロのレシピとデッキを作るまでの思考を残しておきたいと思います。59枚シェアのカゲロウくんが準優勝していたため、この記事の更新は公式にデッキレシピが載った後になりました。
カゲロウくんの記事はこちら。
僕の対戦レポートはこちら。
それではさっそく始めていきましょう。
1.環境考察
新弾発売直後の開催だったため、新しいデッキのテンプレ構築が出回っておらず環境を読む事は難しいですが、とりあえず考えないことには仕方が無いので考えます。
今回はフルメタルウォール環境の結論(?)であるCL千葉を振り返り、そこにダブルブレイズでどのような変化が生じるかを考えました。
CL千葉でのtier表は次のようなものでした(tierっていうのは強さランキングみたいなものです。強くていっぱい使われたものほど上位に置きました)。
なんかいっぱい書いてあるな!
tier1の4デッキが非常に多く、上位にも数を残しました。ここに異論は少ないと思います。
tier2、3は完全に個人の感覚なので異論あるかもしれませんが、1よりシェア率が劣るってことにしておいて下さい。
さて、これがダブルブレイズによってどう変わるのでしょうか?僕の考えは次の通りです。
レシラム&リザードンGXを筆頭とする炎タイプの大幅強化が1番環境に大きく影響を与えると考えました。速度と火力があるので、耐久系のデッキは数を減らすと考えました。
特に影響を受けると思ったのはフェロマッシです。弱点なのですぐに焼かれてしまいます。仮にルザミーネ◇を使えたとしても6エネGXで貫通600ダメージと叫ばれてはどうしようもありません。
また、同じ耐久系のデッキであるサナニンフも数を減らすと考えました。レシリザに効くフェアリーチャームが存在しないのでこだわりメットを被ることになると思うのですが、デッキスペースが厳しく、他の相手も見なきゃいけないと考えると難しい立ち位置にいると思いました。
耐久系が減ると、それを苦手としていたデッキが増えてくると思いました。エビサワカポやデスカーンです。
特にデスカーンは千葉CLではあまりみませんでしたが、耐久系のデッキが減るとGX、非GXどちらを相手にしても強く立ち回ることが出来ると考えました。アローラベトベトンだけはやめてくれ。
さて、ここで札幌のお話をします。スープカレーと味噌ラーメンがおいしいとかそういう話ではなくてポケモンカードの話をします。
handっていうデッキありますよね。CL千葉でも準優勝していました。このデッキを対策するのって面倒なんですよ。アローラペルシアンとかブニャットとかキリンリキとか入れておけば割とどうにかなるんですけどデッキの1枠割いてまでやるのか?って感じがします。
handデッキってプレイヤーズセレモニーがないと25分で終わらせるのってかなり難しんですよ。ってことで札幌でプレイヤーズセレモニーを持っている人を想像します。もちろん何人か出てきます。次にその中でhandを使いそうな人を想像します。
実は僕ともう1人しかいません。
あれ?これそのもう1人とhand使わない約束すれば対策しなくて済むじゃん!ってことになり約束をしました。これでtier表からhandを消すことに成功しました。
そしてそのままのノリでデッキを共有することにしました。
2. デッキ選択
さてここまでざっと環境を考えたところでてきとーにデッキを組んでいきます。1番大変なのはレシリザです。テンプレがないんだもの。僕は1→1.1にすることはできても0→1にすることが苦手なので苦労しました。
レシリザとしてはブースターGX、ムウマージ、アローラベトベトン、アローラベトベトンエンニュート、というような組み合わせでそれぞれ試しました。強いことには強いけどなにか今ひとつ足りないものばかりだったので本番で使うのはやめました。ただ練習相手としては残しました。
ピカゼクはデデチェンジで雷6枚引いて以来使わないと決めているので練習相手としては組んでありますが本番で使うのはやめました。
次にウルネク。CL千葉でも使用したため、プレイングには自信がありました。レシリザのHPが270なので3エネフォトンゲイザーで倒せるようにハチマキやビーストエネルギーを入れた構築を考えました。まあ無くてもどうにかなっちゃうと思ってるんですけど。候補1としてキープします。
ジラサンを考えます。CL千葉でも使おうか迷ったほどでしたが、無限に事故るのでやめました。2月のメガアローゼン杯でも使い、4-2でしたがそのうち3勝は事故ったあとのフーパ単騎お祈り勝ちだったので不安が残り、使うのはやめました。
handは考えません。使わないって約束したもん。レシリザには勝てそうだったのですが、立ち回り分かっているピカゼクとウルネクには普通に苦戦するのと、時間が怖かったのでやめました。
ルガゾロを考えます。ピカゼク、ウルネク、ジラサンとはそこそこ勝負になりますが、レシリザはなにか対策しないとただ燃やされます。なんかいいポケモンおらんかなぁ、おらんよなぁって思いながらカード検索で「水タイプ たね」「水タイプ 1進化」で検索しました。
なんかいた!
二子玉+カウンターゲインかトリプル加速エネルギーで4エネレシリザをワンパンできます。ほかにもホワイトキュレム、アローラキュウコン、ギャラドスなんかも考えましたがヤドキングが一番可能性を秘めていると思いました。
話変わるんですけどこのヤドキング書いている「sowsow」さんの絵めちゃくちゃ好きなんですよね。マーイーカとかダブルブレイズのポリゴン2とか。たまらん。
tier3からは可能性を感じていたデスカーンを考えました。アローラベトベトンがでてきた瞬間に負け確になってしまうのが嫌すぎて本番で使うのはやめました。ちなみに使うならカプ・コケコ◇とか入ってるあまり出回ってない形を使うつもりでした。
また、新弾要素としてベトベトンベトベトン、ドンカラス、エンニュートhandも試しましたがパッとしませんでした。
長いこと書いてきましたがウルネクとルガゾロが残りました。
ウルネクはCL千葉で使用したので、ルガゾロの調整をすすめます。
進めている間に、環境に多いと考えているピカゼク、ウルネク、ジラサン、レシリザに五分以上の相性であることがわかりました。また、ヤドキング、トリプル加速エネルギーなどの初見(と思われる)カードを使用できることも魅力的でした。相手の予想外の動きができることはとても強力です。
よって使うデッキはルガゾロで確定しました。
ウルネクは相手のデッキの中身が分かっていればかなり強く立ち回れますが、レシリザのアローラベトベトン、アセロラ、まんたんのくすりなどの有無によって大きくプレイングが変わってしまうので今回は見送りました。
3.デッキ構築
まずはルガゾロの基本軸を考えます。
と、こんな感じに考えていました。
次にルガゾロの基本軸に何を加えたいかを考えます。
対ピカゼク。
たそがれルガルガンが有効だと考えました。60リオルが出たのでルカリオも考えましたが、ピカゼクと同じくらい多いと予想していたウルネク相手に出しにくいことや、はどうげきの後に打つ技がないことなどが気になり不採用にしました。ただ、たそがれルガルガンだけではピカゼクの立ち回りが上手かったら勝ちきれないこともわかっていました。なにか入れなきゃなぁ。
対ウルネク。
特別な対策カードを入れる必要はないと思いました。先行なら丁寧にカラマネロをとっていけば勝てました。後攻なら少しきびしいですがベトベトンやジャッジマンをからめながらカラマネロをとって行きます。
あえてあげるならばマニューラやアローラキュウコン。
対ジラサン。
ベトベトンを全力で立てる。
対レシリザ。
せっかくなので見つけたヤドキングを入れてみます。ヤドキングを知らない相手ならメタモン◇が場に残るので簡単にヤドキングを出せます。トリプル加速エネルギーまたはダブル無色エネルギーとカウンターゲインで攻撃すれば4エネレシリザを倒してあと3枚はどうにかして取ろうと考えました(それが大変)。
と、上位4つ(と考えているデッキ)の対策をした状態でデッキを組みました。それが以下。
4.採用カード解説
ゾロアークGX3-3
4-4じゃないの???って思う方が多いと思います。そりゃぁ入れたいですよ。4-4。しかし場に出すのは1か2がほとんどで、ウツギやネストボールで安定して場に出せると思ったので他の枠に回しました。実際3-3で少ないと思う場面はありませんでした。
ルガルガンGX2-2・1
イワンコはHP60おいつめるのものを採用しました。ウツギ博士のレクチャーで持ってこられないと困るので60を使うのに迷いはありませんでした。
おいつめるは初手に来た時に使うことがあります。ワザを使えなさそうなポケモンを縛ることで1エネイワンコの生存確率を上げることができます。
夜ルガルガンはほぼすべての試合でブラッディアイを使います。デスローグGXもそこそこ使います。
黄昏ルガルガンはピカゼク、ウルネク、レシリザ、ミラーと使う場面が多いです。ただ使わない試合もおおいので最低限の1枚です。
アローラキュウコンGX1-1
アローラキュウコンは主に特性で場の展開をするために採用しました。ただ、ウルネク戦ではハチマキをつけてどんどん攻撃していきます。
アローラロコンのみちしるべも事故防止につながるので良かったです。
アローラベトベトン1-1
アローラベトベトンとジャッジマンの組み合わせがとにかく強力で、これが実現できるということがルガゾロを選択した理由の一つです。
アローラベトベターはケミカルブレスのものを採用しました。寝ているジラーチを倒せること、デッキには入っていないクチナシを意識させることが主な理由です。
ヤドキング1
レシリザ絶対倒すマン。レインボーエネルギーは入れてないので記憶をとろかせません。
メタモン◇1
1進化がいっぱい入っているので入れないことを考えるほうが難しいです。
進化先は対戦相手によってよく考えないといけません。
マーシャドーカイリキーGX1
本番2日前にカゲロウ君からLINEがきました。
カ「社会いれませんか?」
僕(???????????)
とりあえずわからないけど続けてみます。
僕「社会はきついけど理科ならワンチャン(てきとー)」
カ「理科って何ですか」
僕「社会って何ですか」
カ「マーシャドーカイリキーですよ」
いや、わからん。
絶対初見で社会がマーシャドーカイリキーの略だとはわからないでしょ。まぁその呼び方で今も読んじゃってるけども。
さて、性能の話をします。何もないところからカウンターゲインリベンジするのがとても強力でした。さらにそのあとマーシャドーカイリキーを倒すには多くのリソースが必要です。倒すためリソースを使わせる、もしくはそもそも倒されないという風になります。
使ってみて初めて強さがわかる系のカードだと思います。
ルガゾロ、ピカゼクと戦う時に使います。
カプ・テテフGX2 デデンネGX1
デッキの潤滑油。エナジードライブはたまに打ちます。
途中でデッキレシピもう1回載せてた記事がどっかであって見やすかったのでリスペクトします。次はトレーナーズです。
リーリエ3
序盤に打ちたいサポート。ただ、ワンダータッチから持ってくるならウツギの方が使いたいです。
ウツギ博士のレクチャー1
初手で打ちたいサポートランキング1位。リーリエ打つこともありますけどね。最低限の1枚にしたら大事な試合でサイドに吹っ飛びました。そんなもんです。
エリカのおもてなし1
破れかぶれ後の復旧、単純に中盤の強力なドローサポートとして採用。
ジャッジマン2
ベトベトンと合わせると大体強いです。こちらはゾロアークがいるので雑に打って行っても良いと思っています。
アセロラ2
使う試合ではとても強いですが使わない試合では全く使わないので2枚。ともだちてちょうをうまく使えば足ります。
グズマ2
3枚欲しかったですが枠が厳しかったのでプレイングでカバーしよう!ってことになりました。ブラッディアイもあるのでどうにかなります。っていうかどうにかします。
マオ1
マオ取引やマオデデチェンジで任意のカードを持ってきましょう。カゲロウくんはここがレッドの挑戦でしたが僕にはコストで2枚きることと1枚しかもってこられないことが難しすぎました。レッドだとゾロアークやデデンネなしでも有効に使えます。
スカル団のしたっぱ1
なんでこれ入ってるねんランキング1位だと思います。レシリザに特に有効なんですけど詳しくはカゲロウくんの記事読んでください。理由はしっかりあります。
ハイパーボール4 ネストボール3 ポケモン通信2
ちょうどいい枚数です。自分に合うように調節してください。
ポケモンいれかえ1
アローラキュウコンGXから持ってこられるのがとても強力です。特にマーシャドーカイリキーの発進につかいます。
フィールドブロアー1
これもアローラキュウコンGXから任意のタイミングで持ってこられるので採用しました。
レスキュータンカ1
プレイングが怪しかったので入れました。本当は2とか入れたかったですが、それより優先すべきカードが多すぎました。
友達手帳1
特定の相手だけに使うサポートなどを使い回します。グズマ、ジャッジマン、アセロラを戻すことが多かった印象です。
こだわりハチマキ2
この30ダメージで世界が変わることが多々あります。多々ありすぎて書ききれないので自分で探してみてください。
カウンターゲイン1
デスローグGXやマーシャドーカイリキーのリベンジ、アローラキュウコンの白銀の風を使うときに持たせます。
喰い尽くされた原野1
ハチマキライオットビートで160出るのが偉いです。
当時は割りたいスタジアムがあまりなかったので少なめの採用ですが、無人発電所が流行ったら増やしても良さそうです。ただ、はじめに増やすのはマーシャドー(リセットホール)だと思います。
ユニット3 基本闘1
ウルネク戦で後攻のとき、アローラロコンに絶対1エネつけたい(そして2ターン目にハチマキ白銀の風をウルネクに打ちたい)ので、相手のトキワの森から持ってこられる基本エネルギーを入れました。
ただ、ゾロアークGXのトリックスターGXを使いたい場面がかなりあったので、ユニット4に戻す可能性は大いにあります。
ダブル無色3 トリプル加速2
ヤドキングのためのトリプル加速を考えてこの配分になりました。
ちなみに、トリプル加速は番の終わりにトラッシュするので相手のカプ・コケコGXのカプサンダーGXのダメージを抑えることができます。
5.不採用カード解説
ペルシアンGX
キュウコンで自分の好きなタイミングでグッズを持ってこられたほうが強い考えました。ただ、トリプル加速エネルギーで190(ハチマキで220)出せることをもっと評価するべきだと思いました。
マグカルゴ
盤面に出せるとそりゃ強い。ただ、今回のデッキではベンチスペースがかなりキツキツであり、メタモン◇を丁寧に使わないといけなかったのでマグカルゴを出す余裕はありませんでした。
マニューラ
基本的にはウルネクとミラーにしか使わず、タッグチーム相手では全く使わないカードだと思っていたので入れませんでした。
ルカリオGX
ピカゼクそんなおらんやろ、、、
ルガルガンでどうにかなるやろ、、、
って思っていました。ピカゼク当たりませんでした。
ヤドン
これは入れても良かったかもしれません。実際レシリザ戦ではヤドキングをたてられずに負けてしまいました。要検討です。
マーシャドー(やぶれかぶれ)
ベンチスペースがないって何回でも言います。ジャッジマンをどんどん打ちましょう。
マーシャドー(リセットホール)
基本的に割りたいスタジアムが戒めの祠と無人発電所だったので多くのカードをトラッシュできるフィールドブロアーを採用しました。
マーシャドーはボールやタンカで持ってくることがメリットです。
ククイ博士
+20したいことがあまり思いつかなかったので入れませんでした。思いついて引ける自信がある人は入れてください。
タイマー
すぐ2裏になるので入れてません。
まんたんのくすり
グッズなのでアローラキュウコンGXと相性がよく、トリプル加速エネルギーはすぐトラッシュにいくので使うのに支障はなさそうです。
今回はマーシャドーカイリキーがリベンジしたあと1回耐えて、それをアセロラで回収しながら次のアタッカーを出すという動きが綺麗だったのでアセロラを優先しました。
6.仮想敵に対する立ち回り
ピカゼク、ルガゾロ
マーシャドーカイリキーGXでリベンジすればうまいこと行きます。
レシリザ
ヤドキングがんばれ。あとは150+120で270に届くことを覚えておくとよいと思います。
ズガドーン単
ジャッジで事故ることをお祈りします。ルザミーネ◇をつかわれたらサブリメイションGXで攻撃します。
ジラサン、デスカーン
アローラベトベトン。
ウルネク
ベトベトンを作りながらアローラキュウコンでドンドン攻撃します。
7.まとめ
この時期に比べて今では環境が回りに回ってルガゾロではなくジュゴゾロが流行っていますね。
参考にはあまりならなかったかもしれないですが、シティリーグ当時の考えとして残しておきます。
ただ、ジージーエンドに収録されているリセットスタンプというカードはゾロアーク軸デッキの強化だと思っているので、これからもルガゾロは見ることになりそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんなんじゃわからん物足りないって方は、始めに載せているカゲロウくんの記事を読んであげてください。
おわり。
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