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「ムーミンパパの手帖」(東宏治 著)
リトルミィのエピソードで、こんなのがある、と著者が紹介してくれた。
ある日、ムーミンが自分のお気に入りの場所を居心地良くするために、蟻(あり)の巣が邪魔になって、ミィに「どうにかして」と頼む。
ミィは蟻たちを残酷な方法で追い払う、というか天国にやってしまうんだけど、それを知ったムーミンは、「なんてヒドイことするんだ、ミィ」って非難する。
でも、ミィは、いたって冷静に、「私がどうやって追い払うか、あ
トーベ・ヤンソンの娘ソフィアと、ヤンソンの母(ソフィアの祖母)との会話。
祖母の家に泊まったソフィアが、夜、寝る時に、ベッドから、「おばあちゃん、扉はちゃんと閉まってる?」と聞くと、
おばあちゃんは、「あいてるよ。扉はいつでもちゃんと開いてるから、安心しておやすみ」って言うシーンが好き。
もしかしたら、ソフィアの期待してた答えとは違ってたかもしれないけど、子供ってまだ野生動物に近いから、「扉を閉められる」ってのをすごく怖がるから、予想に反して安心したかもしれない。
枕草子② 「あなたを変える枕草子」(清川 妙著)
28段の「恋しきもの」と、293段はつながっていて、古き良き日々を回想しながら書いてる。
ここに出てくる、伊周(これちか)って男性との懐かしく淡い知的なやりとりは、その背景を知ると切なくなる。
伊周って人は、後にある罪を犯して都を追われるんだけど、、それを知った上で、清少納言が懐かしい日々を愛おしく書いてるのがすごく哀しくて。この文を読んでいる時に、偶然テレビからユーミンの「リフレインが叫んでる」