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2023年に観た映画記録・後半

8月4日 「THE FIRST SLAM DUNK」

最初は批判的な気持ちだったけど
映画館での臨場感がすさまじかった!

バルト9で観たのは正解だった。
ドリブル音が!BGMが!ED曲が!
とにかく良い!
これは確かに、映画館で観るべき!
映画館の大音響で体験すべき!

ストーリーと声優さんには
受け入れ難い箇所はあったけど

メガネくん、木暮が
美形に描かれていたので
すべて良し!

最も綺麗に描かれていたのって
贔屓目に見なくても小暮だったような。

流川はとにかく下まつ毛!
どこに映っても下まつ毛!
みんな!大画面で
流川の下まつ毛を堪能しようぜ!www



9月2日 「ギルバート・グレイブ」

大好きな映画
「ギルバート・グレイプ」
スクリーンで観たくて池袋に。

ジョニー・デップと
レオナルド・ディカプリオが
共演してる時点で貴重
そして、いつも濃いメイクの
異質な役の多いジョニー・デップの
素顔が観れるという意味でも貴重。
更に、まだ少年期のディカプリオの
演技がすさまじい!

父親が亡くなってから
バランスが崩れてしまった家族。
そして問題児すぎる弟。
1日のなかで、眠るあいだだけ
解放されるけれど
起きているあいだは休みなく
あらゆることを背負わされる。
そんなギルバートに、弟に、
安らぎをくれる女性が現れた。

悲しいラストが未来へと続く
感動作品です。

本作品は
どうしても自身と重ねてしまう。
入退院を繰り返していた両親。
父が亡くなり、母と2人になり
母を看取う日がきたら
東京に住もう。そう思ってた。
その母が風邪をこじらせて
逝ってしまった。

そこから東京へと引っ越した。

楽しくも苦しい都会暮らしは
身体をボロボロにされた。

だけど、様々な出会いを
この大都市に貰えた。
色々なつながりが、きっかけが、
大切な人たちを増やしてくれた。

こうして映画の再上映が観れて
新作も観れる。

ライヴも、自分で歌うことも。

「東京はどうだい?」

と、聞かれたら

「大変だけど楽しいよ」

いまは、そう言えるよ。
ありがとう。



9月6日 「狂い咲きサンダーロード」「逆噴射家族」

池袋新文芸坐 

再上映
「狂い咲きサンダーロード」
たまらん!大好き!
ようやくじっくり観れた。

「逆噴射家族」

狂い咲きと本作なら
どちらがヤバイか?
こっちだと思う!

ついにマイホームを
買えた父親と
歓喜する家族。
そこに、もうひとりが
出現したとき......。
すべてが狂い始める。

邦画における
こんなラストは絶対嫌だ!
これが1位です!

でも大好き!


9月18日 「恐怖の報酬」

シネマート新宿
「恐怖の報酬」

以前に観たとき
小さいスクリーン
だったので

大画面に大迫力の大音響で
観るぞとリベンジ。
先がわかってるのにビビッた。

みんな吊り橋を話題にするけど
本当のアレはアレだよね?
アレだよアレ!

それにしても
「恐怖の報酬」っていう
邦題が素晴らしい!


10月1日 「機動警察パトレイバー the Movie」

最も驚いたのは......。
缶ジュースの蓋が
プルトップじゃない時代!
パキッと開けて蓋が残ってた。
そんな時期に、こんなん作れたんか!

富永みーなさんが
子供っぽさ、純粋さ、ど根性!
あらゆる野明を演じてる。

後藤さんと南雲さんの距離間がエロい

『機動警察パトレイバー 2 the Movie』

1を観てすぐに2を観ると......。
「人類の進化」を体験できた!
声からして響きが違う。
要するに録音技術も進歩していた。
アニメ的なパターンをすべて排除した
実写映画のようなアニメ!

突如として作成された
「大人が観るアニメ」
竹中直人氏の支配力!

リアルタイムとしては
冒険的過ぎて......。
コケるか当たるかって挑戦。

結果的には「伝説」になった。

人は進化し続ける。
エンターテイメントは
技術を欲し続ける。

「この街の未来をみてみたかった」

2023年。現在。
この「未来」に
誰が何を思い何を怒るのか?

この時代の人達は知らない。

回顧ではない
現在進行形の
血沸き肉躍る
そんな時間を

「現在だからこその技術」で
観せてくださった
池袋新文芸坐様。

ありがとうございました!


『追記』
この夏は 「展開とかオチが気になる」
という映画を観に行きまくって
10本越えくらいだったけど
結局のところ鮮明に記憶しているのは
展開もオチもわかってた 「CLOSE/クロース」だった。
主人公の美少年度と一面の花畑......。
「目にくるモノ」は、強い。


10月25日 「白石晃士の決して送ってこないで下さい」
     「オクス駅お化け」

明日からは時間の都合がつかないので
お急ぎで観てきた
『白石晃士の決して送ってこないで下さい』

『オクス駅お化け』

白石晃士監督のセンスは
ほんの少しの些細な箇所に
光ってるんです。
とても勉強になります。
昨日や今日で積み上げたものじゃない。
誰でもは出来ないモノを観れました。

『オクス駅お化け』は
本当に驚かされまくりました。
ラストでこうきたかぁ......。

人はなぜ呪い殺されてしまうのか?
その点についての追求と
時代を越えれば超えるほど
増大していく承認欲求の恐さ。

これも感じ取れましたね。

人間はどこまでいっても
人間なのだと。


11月2日 「EO」

「EO」が、気になっていたので
早稲田松竹での上映を観に行ってきた。

ロバの目を通して移りゆく人の世界
斬新さも音楽も展開も素晴らしかった!

そしてロバかわいい

古い作品なのかと思っていたら
スマホが出てきて驚いた。

ロバちゃんの佇む風景の美しさと残酷さ。
その対象が、見応えある迷作。


11月25日 「グリッドマンユニバース」

「グリッドマンユニバース」
池袋新文芸坐の最高のサウンドで
観て体感することができました!
起源であるグリッドマンとアニメ2作品
そのすべてが夢の共演って感じの
素晴らしさでした。大満足!

上映前トークショーでの
雨宮哲監督。好きなタイプの女の子。
このこだわり素敵でしたね。


12月6日 「ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生」

巨大スクリーンで、良い席で観れて、幸せだった。
こんなに幸せでいいのかな?って、満喫しました。
帰りに買ったファミマのラザニアもおいしかった!

宣伝目的のタレント起用無し
ストレートでシンプルな実力派声優起用。
↑ この時点でも成功していたところに
粋なオッサンのバディもの萌えと
胸糞内容だからこそ際立つ親父と妻の愛
ここらがポイント高くて大爆発人気!
制作サイドが「え、え?えーっ!」
だけど、転売屋だけは絞めてくれっ。


12月7日 「八甲田山」

池袋新文芸坐 
お世話になってます再上映「八甲田山」
内容は知ってるけど、しっかりと
じっくりと観たのは初めて。
しかも映画館で観れるとは......感謝!感激!

寒地での戦争に備えた訓練としての
冬山登山「雪中行軍」が実地される。
軍は二手に分かれて反対方向から挑むのだが
この二軍の命運は思わぬ展開となり
豪雪に呑まれていく......。
2時間50分の圧巻!俳優豪華すぎてビビッた。

この年齢になって、
しかも展開わかてて観るとしても
フラグ立ちまくり!フラグ乱立!

それにしても昭和の俳優さというのは
現代にない独特感があるなあ。
北大路欣也さんの美形度にみとれましたよ。
そして乙女時代の秋吉久美子さんが
かわゆいっ。※物語の鍵ともなる役目。

「ゲゲゲの謎」と「八甲田山」
2夜連続で『挑む男たち』の映画を観れた。
そして2作品とも
『昭和に起きた争いからの淀み』だった。

なんだか感慨深い......。

いまも人は戦っている。


12月8日 「ヘルレイザー」

モダンホラーの金字塔のひとつ。
いわゆる祭り状態でホラーマニアとしては
高揚する企画です!


12月8日 「幻の湖」

脚本家人生を絶たれたほどに
盛大な不評で公開時に打ち切りになった
それこそ幻の大作。
しかし、わたしは大好きなんです。
映画館で観れて大感激でした!

トルコ風呂があった時代。
琵琶湖のそばの街で
トルコ嬢として働く女性は
愛犬のシロとのランニングと
優しき銀行員に見守られて生活していた。
しかし、とある悲劇な出来事から
彼女の日々は淀みを深めていく。

この悲劇からの『追い込み』が
どうしてこうなった案件なんだな。


やまゆり事件からつくられた映画
「月」
わたしは健常者でもなければ
障がい者でもない「境界知能」です。

そんなわたしに語るべき言葉は
持ち合わせていません。

ですが「観ておくべきだ」と決意して
観に行きました。観させていただきました。

わたしの世代というのは

宮沢りえさんを少女時代から
オダギリジョーさんを青年時代から
みてきたんだなあ。

宮沢さんとオダギリさんが夫婦役という
作品が観れて感慨深いものがありました。

オダギリさんは実生活でも
お子さんを早くに亡くされていて
その心配もありました。


12月18日 「バニシング・ポイント」

早稲田松竹にて
「バニシング・ポイント」を鑑賞。

クスリにおぼれながらも確固たる意識で
車を暴走させる男。
走馬灯のように時折り挟まれる過去は
切なく悲しく美しい。
果たして男のみつけた消失点は
どんな色の灯りだったのだろうか......?

30代にして胃癌を宣告されたライター
奥山貴宏氏。さるさる日記で人気だった
彼の『ヴァニシングポイント』という小説が
ありまして。
※刊行の三日後に亡くなられました。

タイトルになった映画本編が気になってて
すごく観たかったのです。
希望が叶いました。

彼に小説の書き方を伝授した
勝谷誠彦氏。
戦地で銃口を向けられても生き延びた彼は
50代で生活の乱れにより亡くなりました。

さるさる日記が無料だった頃は
勝谷氏の日記を早朝に布団のなかで読んで
一日が始まってた。なんてこともあった。

お二人。
わたしはまだ生きてますよ。


自分にとってはクリスマス映画の大名作
「スモーク」がイヴに映画館で観れて
とても嬉しかったです。
池袋新文芸坐様、いつも再上映では
お世話になりありがとうございます!


12月に出かけすぎて風邪をひいたけど
※コロナではないが、いまだコロナは怖くて
マスクしてる。

新作も再上映も充実した2023年でした。

田舎から上京してきて良かったこと。
古い映画の再上映が観れること。
トークイベントに参加できること。

来年もたくさん行けたらと思います。