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めぐる季節を知らせる天使。思い出の初投稿作品「時のYOUSEI」

「ベーマガ」へのプログラムの初投稿となった作品は「時のYOUSEI」というパズルゲームでした。

これはタイトル通り、時をつかさどる妖精を操作して、世界に四季の移り変わりをもたらすというメルヘンチックな内容でした。

具体的にはフィールド上に桜と新緑といった、ある季節とその次の季節を象徴した木が配置され、敵モンスターにつかまらないようにそれらの木を押して入れ替えていくというルールです。

厳密には春には夏が来ますが、逆に夏には春が来るのでおかしいのですが、一応、4ステージクリアして季節が1巡すると元に戻るので良しとしていました。

システム的にはよくある倉庫番タイプのゲームとなりますが、敵モンスターがいてアクションタイプになっている(自分には直接的な攻撃方法はありませんが、押した木で敵を押しつぶすことで相手を一定時間行動不能にできる)のが特徴でした。

投稿の翌月、ドキドキしながら書店に向かい、ベーマガの最新号を手に取り、パラパラと自分の機種の掲載ページを確認しました。

結果は・・・残念ながら別の方の作品が載っており、自分の作品は掲載されていませんでした。

まあ、そうだよな。最初からそんなにうまくいかないよな。

そんな風に自分に言い聞かせ、失望の中、手にしたベーマガをそっ閉じ、レジに向かいました。

しかし心の中では、わずかな希望が残っていました。

というのは、当時はインターネットやクラウドもなく、投稿はプログラムを”録音”したカセットテープを物理的に郵送するという形でした。

また、ベーマガは月刊誌で毎回掲載作を検討する形式のため、明確な各月の締め切りというものがなく、作品の到着時期や編集部の検討時期によっては、翌月審査の可能性も残されていると思っていたのです。

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