【来日公演間近】タイから来るアジアの新星、Lesssugärについて紹介！

2024年4月9日 15:37

遂に今月来日公演を行うタイのシューゲイズ / インディーポップ・バンド、Lesssugär。今回は彼らのことをまだ知らない人に少しでも届くように、改めてLesssugärというバンドを紹介していきたい。

Lesssugärは2022年に結成されたバンドで、タイはウボンラーチャターニーでThe Biirthday PartyというバンドをやっていたJay、Den、Patrickの3人のメンバーが自分たちの作ったサウンドにフィーメール・ヴォーカルを乗せたいという意志の元に完璧にフィットするヴォーカリストを探し続け、Fangに出会いLesssugärの活動はスタート。現在はタイ国内のウボン、チェンマイ、バンコクに住んでいるメンバーがライブや制作のために集まって活動をしている。

僕とLesssugärの最初の出会いはメンバーから直接インスタのDMでデビュー曲「Stay Away Go!」のMVが公開直後に届いた事。それが本当に素晴らしくて、当時開催したBlushの来日公演で流したかったけど、まだストリーミングに無かったので当時こんなツイートをしてる。

ストリーミングに無くて「to'morrow vol.17」の BGMに入れられなかったんだけど、あの日絶対に鳴っていて欲しかったタイのニューカマー、Lesssugär。我慢できないからシェアしちゃう💘https://t.co/jefhdacUiG pic.twitter.com/qZvfgzKQoN
— to’morrow music（Kent Mizushima） (@tomorrow_event) December 1, 2022

この「Stay Away Go!」は本当にキラーチューン。何度も紹介の言葉で使っているけど、2014年にAlvvaysが「Archie, Marry Me」を、2017年にFazerdazeが「Lucky Girl」をリリースしたときと同じ感覚にさせられて、このポップセンスを持ったバンドがアジアから出てきたことに驚いたし、もし彼らが日本のバンドだったら一緒にアメリカ目指そうよって相談していたと思う。

ドリームポップやシューゲイズ系統のギターを下地に敷き、その上からカラフルなギターフレーズとベッドルーム風の少し強めのビートが鳴る。そして何よりもポップスよりもキャッチーに聞こえるヴォーカルがキュートに踊っている。まさしくインディーポップとして完璧な楽曲だ。

その後リリースしたデビュー作『internet teenage lover』はシングルとして公開された「Stay Away Go!」のような曲だけではなく、シューゲイズやドリームポップから影響を受けた楽曲が多く収録されており、例えばリード曲である「trynafindyou」とかを聞いていると、LAのWinterを彷彿させるようなスモークに包まれたかのようなドリーミーな音像がとにかく心地良い。更にシューゲイズやドリームポップ系統に寄った「kate」はBeach HouseやSlowdiveといったアーティストが好きな人にはマストでチェックしてほしい。