大喜利が苦手だ。
大喜利があまりにも苦手だ。
「今から面白い事を言います」というハードル上げが行われたバトルフィールドの上でお題に沿った面白い事、気を衒った事を言う競技。
ハードルが高すぎるだろ。
ちなみに、大喜利を見るのは大好きだ。

以前にこんなツイートもしていた。

こんなものは全身おもしろ人間でなければ参加できない。
自分はお題に沿った上でそうしたものを考える事に凄まじい苦手意識がある。

日頃浮かぶ冗談は天から降りてくる。お題に沿ったものではない。

そうした内容を恋人に話した。
彼女は芸能関係の仕事をしているため、場を回すトークもできるし芸人とも共演する。おもしろを間近で観ているし、大喜利もよく観る。


すると、今ここでトモロウ1人の大喜利をする事で鍛えようという話になった。急すぎる。
急すぎる大喜利なんてあっていいのか。
でも人とのコミュニケーションって急すぎる大喜利なのかもしれない。要求される情報処理のそれらが。対応力が。瞬発力が。
大喜利の鍛え方はコミュ障の治し方みたいなものなのかもしれない。
大喜利強者は明らかに瞬発力がある。


一応、「こんなワンピースは嫌だ」という、トモロウに合わせたお題を出してくれた。
急すぎるがありがたい話だ(？)。
制限時間は3分に設定した。

以下がその大喜利で出たトモロウの回答だ。
大喜利に対して解説をする事が無粋中の無粋である事は承知だが、1人の大喜利苦手人間の自己反省、心理状態の記録であるため、その点を御容赦願いたい。

・ポケットにコイン、(それとYou wanna be my Friend?)を入れたまま洗濯しちゃう

初代OPウィーアー！の歌詞を引用。
(※元ネタ該当箇所から再生されます)
これは過去にツイートした事もあるものだ。

・ポケットに入れる用のコイン、ポケットに入れる用のYou wanna be my Friend?


・自販機の下にYou wanna be my Friend?を落としてしまう


・ポケットのコイン、それとYou wanna be my Friend?には対応してない自販機
(瞬時に「この曲作られてだいぶ経つでしょ」とツッコミを入れられた。20年以上前の通貨に非対応な自販機、もしくは一向に対応されないコインとYou wanna be my Friend?にツッコむ着眼点が鋭すぎて動揺した。)


・You wanna be my Friend?だけでも支払いができるコンビニ


(ここで「You wanna be my Friend?大喜利じゃないから」と注意が入る。ガチめに。)

You wanna be my Friend?を封じられた事で窮地に陥る(擦りすぎていて、そもそもスベリの境地だが)

分かっている。あまりにも擦りすぎている。

しかし、OPの引用をするやり方が頭から離れない。

そして次を捻り出す。

・"そこら中の宝をかっさらいながら
　高笑いしてる"動画を上げて、炎上

9番目のOP「Jungle P」を引用。
(※元ネタ該当箇所から再生されます)


・回転寿司屋で"バカ騒ぎの宴"を
　している動画を上げて、炎上



(時事ネタを含んだ2つのJungle P引用の流れは比較的ウケたが、ここでJungle P禁止の注意が入る)

もう時間がない。何か最後に一つ捻り出そうとした。
そして出た回答。

・炎上動画でルフィの個人情報が拡散
　父親ドラゴンの職場も特定される。

ここで制限時間が終了。

いかがでしたか？
「いくらなんでも擦りすぎだろ」と思った方もいるでしょう。返す言葉もございません。


一度自分の中でハマったネタを面白いと思って擦り続けているというわけではない。
制限時間があるために焦ってしまい、「一度発表したネタから完全に離れて1からネタ探しをする事」「大海へ漕ぎ出す事」を恐れているのだと気付いた。
そのため、連想ゲームのようになってしまっている。
日常会話は"おもんない事"を口に出さなければ済む話だが、大喜利のフィールドに上がれば何か言わなければならないし、それがおもしろくなければ許されない。怖すぎる。
自分の弱点がよく分かった。
擦りすぎは白けると分かっていても、数を出さなければならないと焦ってしまった。
つまらない回答の数だけ次のネタの評価は下がるため難易度が上がると分かっていたのに。
そして歌詞の引用に縛られてしまった。近道で楽をしてしまった。
お題はONE PIECE全体だったのに。自由だったのに。

この海で一番自由な奴が海賊王だと知っていたのに。

ただ、後半の「そこら中の宝を〜」と「バカ騒ぎの〜」という2つのJungle Pネタを使い、それを伏線とした上で最後に大喜利っぽい回答をまとめたスキルは本当に褒めてもらった。
炎上を繰り返し擦る事でオチを高めた、と。




………！！！
面目ねェ面目ねェ！！

自分は今日でnoteを80日連続更新しているが、「なぞかけ」と同じ方式で1つの記事内の2つの話題をオチに絡める事ができる瞬間というものが何度かあった。まだ「まとめる」ではなく「絡める」くらいしかできないが、少しずつ成長している実感はある。
磨いていけば大喜利やコミュニケーションにも多少役立つのではないかと思っている。

今後も活かしていきます。
そして、精進致します。


いやでも難しすぎるし、苦手すぎる、大喜利。

個人的に、マジで『全身大喜利人間』だと思っているのが真空ジェシカの川北さんなのだが、その人が朝番組ラヴィット！の食レポにて、「面目ねェ面目ねェ！！」と言いながら中華丼を食べ始めた話を聞いた時は腹を抱えて笑った。
食レポだっつってんだろ。

彼はいつか本当に『ウケると思って』人を殺してしまうかもしれない。

自分が絶対敵わないと思った川北さんの大喜利回答の一つ。

グラウンドを使う権限が弱い、ヒエラルキー下位の弱小運動部がありありと想像できる。
サッカー部が来た後は校庭の隅に追いやられて練習をしている弱小運動部の姿が想像できる。
なんでこんな発想ができるんだ。

古くよりネタツイも日常としている。
本物の全身大喜利人間。