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セアカオサムシの孵化を拝む




交尾を行うセアカオサムシ成虫

2023/04/18、ついにセアカオサムシが孵化した。
とうとうその姿を拝む事ができた。感無量と言う他ない。

孵化直後のセアカオサムシ幼虫

2023/04/10産卵。
2023/04/18孵化。
8日間で孵化した事になる。

そしてセアカオサムシに出会って以降、ここまで辿り着くのに4年を費やした事にもなる。
その中には飼育していない年もあり、基本は他の肉食甲虫の飼育がメインであったため、この虫の飼育のみに心血を注いできた4年間という訳ではない…と言いたいところだが、この虫が関わる採集や生態観察で合計100km以上は歩いている。
それ故に、それなりの達成感がある。

しかし、この虫を飼育下で羽化させた例をほとんど聞かないため、ようやくスタートラインに立てた状況と言える。羽化に至るまではあと何年かかるのだろうか。
この虫を繁殖するにあたり、複数のフォロワーから情報を提供してもらったが、無駄にする事なく活かせた。

この卵は記事冒頭、成虫ペアの画像で確認できるような、極度に乾燥させた『給餌専用ケース』内での給餌中に産み捨てられていたものだが、無事に孵化まで育ってくれた。
卵を隔離する際、卵が付着した土粒をステンレスの上に落としてしまったため、衝撃に弱い卵は死んでしまっただろうと思いながらダメ元で育てていたが、不思議と無事に育ってくれた。(障害が残っている可能性はある)
産み落とされて間もないタイミングで、成虫に蹴られる前に回収したからだろうか。
昆虫ゼリーに発生するカビ防止のために、リュウキュウツヤハナムグリも同居させているので、土中に産卵されていればデリケートな卵はまず孵化はできなかったはず。その前に発見できた事は、かなり運が良かったと言える。

給餌専用ケース。
画面中央右下にリュウキュウツヤハナムグリが
隠れている。





2023/04/17・15:11撮影
複眼を含む各パーツが透けて見える
2023/04/18・18:16撮影
複眼が卵の中央まで移動している。
脚部先端や腹部等も色付く。
2023/04/18・21:35撮影
孵化直後の幼虫
ペットボトルキャップにて管理した
セアカオサムシ幼虫。
あまりにも小さい。


本日は非常に多忙だったため、孵化の瞬間こそ見る事は叶わなかったが、貴重な孵化直前卵等を観察する事ができて非常に眼福だ。
多忙+毎日更新ノルマ故に、この記事の内容も箇条書き気味になってしまった事をお詫びしたい。



残り1つの卵も1日違いで産卵されたので、数日以内に孵化するかもしれない。

2023/04/1撮影。
砂中に産み付けられた
セアカオサムシの卵。


尚、繁殖用飼育環境はフォロワーの"ぼこわたり氏"のサイトを参考にさせてもらい、昨年は産卵についてのアドバイスをいただいた。
ここに感謝を申し上げる。


他のセアカオサムシ記事に関しては以下タグの「#セアカオサムシ」を参照にされたい。

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