詩の個展「ポエトリーゴーランド」閉幕🎪
2024年3月、大阪中崎町にメリーゴーランドが建設された。
中崎町を一言で言えば、おしゃれな街。
写真映えしそうなスイーツのある喫茶店やおしゃれな料理屋さん、アパレルや雑貨のお店もある。洋風なものも多いが、中崎町から梅田に向かって歩いていると古民家をリノベーションしたような和な建物も多い。あと、詩や短歌が好きならぜひ足を運んでみてほしい「葉ね文庫」もある。
この街の詳しい背景は知らないのだが、歩いてみた限りそんな印象だ。
そんな街で詩の個展を開催できたことをとても嬉しく思っている。
この記事では詩の個展の全体的な雑感をしつつ振り返っていこう。
遠方の方や都合上来場が叶わなかった方にも楽しんでいただければ嬉しい。
扉を開いて…
ポエトリーゴーランドへようこそ
黒いカーテンを抜け最初に目に飛び込んでくるのは「詩のある街」。
前回の個展の表題作「街に詩があればいいのに。」にインスパイアを受けて作った作品です。一件一件の家の中には詩があります。窓からのぞくと見えるようになっています。
街を抜けると、メリーゴーランドが現れます。
特に公表していない裏設定:詩のある街にやってきた移動式遊園地「ポエトリーゴーランド」です。
メリーゴーランドの後ろには「のすたるじい」の五角柱の柱が2本。
手にとってどこからでも読めるのがまさに「詩は巡る」ということ。
青春のコーナー(勝手にそう呼んでる)
アーモの詩と写真のコーナー
アーモは今回はじめて詩集も出しました!
今回の体験型企画「アーモを描いてみようのコーナー」
予想以上に多くの方に描いていただきました。中には詩を書いてる方や絵を専門で描かれている方のアーモも…
皆さん、楽しんで描いていただいて嬉しかったです。
どのアーモも描いてくれた方の個性や性格に少し似ているのがまた良いなあと思います。ちなみに写真の左上は星野作です。
毎月末にお送りしているメールマガジン「手紙のようなもの」で配信してきたこれまでの作品をまとめた展示も。はじめて皆様に「紙媒体」で読んでいただく機会となりました。
詩のポスト
前回の個展で好評だった詩のポストが再来!
半分だけ詩が書かれたポストカードに宛名を書いて、特設ポストに投函するともう半分の詩が追記されてお手元に帰ってくる。 そんな体験型企画。
ポストの手触りもよく、たくさん撫でていただきました。 ポストカードに書かれた詩は前回とは違う詩です。
nelson and bobsonさんによるチョークアート原画の展示。
nelsonさんの絵と星野の「ことば」という詩の融合による詩の絵本を制作中なのです。
今回展示していただいたのは、絵本の表紙絵となる予定です。
販売時期などの詳細は制作が進んでからまたお知らせすると思います。
他にも、「線を引く」や「倚りかかれない」など一つ一つの詩が輝くためにはどうすれば…と考えを凝らした展示が棚に。
大まかにはこんな展示でした。
雰囲気だけでも感じていただけたら幸いです。
ここからは個展ができるまでの話です。
今回の個展は12月の終わりにお話をいただいて、2ヶ月半ほどで作りました。とは言っても、2月にはグループ展と朗読会があったため、ほとんどの作業はそれらが終わってから取り掛かったので実質1ヶ月。
コンセプトから
「将来、もし展示とかするならこんなことやってみたいな〜」と夢見ていたアイデアのほとんどは、昨年の11月に初めて開いた個展「街に詩があればいいのに。」の中で既に叶ってしまいました。
そのため、2度目の個展ができることが決まったところで何を作ろうか…と途方に暮れてしまいました。アイデアはほぼ空っぽ… どうしよ。
しかし、「楽しんでもらいたい」「詩に興味を持ってもらいたい」「詩の展示、として存分に遊べる可能性があることを示したい」という思いだけは私の中にずっとあって。
そんな中で「楽しんでいい空間」であることが一目見るだけで伝わるのって遊園地じゃないか!と思いたちポエトリーゴーランドは走り出しました。
そうと決まれば、タイトルを決め
絵を描き
詩を作り
ついには立体を作りました。
この立体メリーゴーランドに関しては、後日別で詳しく書いていきたいと思っています。
実質1ヶ月しかなかった制作期間でしたがどれもかなり本気の展示となりました。
スケジュールの都合上できないものや折り合いをつけなきゃいけないものも出てくるのではないかと予想していましたが、意地と馬鹿力で頭の中で想定したもの全部詰め込みました。
感想
お越しいただいた皆様、応援してくださった皆様
本当にありがとうございました。
あなたの感想や応援や喜んでくださる顔のおかげで、早くも2回目の詩の個展を笑顔で終えることができました。前回の個展から4ヶ月ほどしか経っていないのにこうして開催できたのは、来場いただいたり励ましてくださるおかげに他ならないと心から思います。
noteなので正直に言うと、制作中や会期期間にもしんどいなと思うこともありました。心も体も悲鳴をあげていた時も何度かありました。ですが、会場の扉が少し開きお客様が顔をひょこっと出してくださるあの瞬間に全て報われるんです。
芳名帳という名のノートを開くとみなさまからの温かい感想がたくさん…
これを読むと心が満たされます。
大変だな、と思うことも多いですが最終的にはやってよかったと思えるそんな個展でした。これからの予定はあまり決まっていませんが、またイベントがある時にはnoteやSNSでもお知らせできたらと思っています。
作品も色々作っていきたいし、詩集も作ってみたいなあ(ミニじゃないやつ)。
個展を経て、やりたいことや作りたいものはますます増えた気がします。
これからもいろんな表現を通じて、詩をお届けしていけたらいいなと思っております。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
星野灯
p.s.
しばらくは、ポエトリーゴーランド関連の記事が多いかと思います。
お楽しみに!
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