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【コロナ禍パリ旅行】滞在13日目①ゴッホに会いにオーヴェル・シュル・オワーズへ

11/1(月・祝)諸聖人の日

今日はゴッホのお墓まいり。7時に目覚ましをかけてたけど、まだ眠くて結局8時すぎに起きる。昨日今日と、朝起きた時の窓の結露が凄まじい。

今日も雨予報なのに、今のところ快晴🌞Netflixで昨夜の続きのラピュタを観ながら朝ごはんと身支度をして、10時前にアパートを出発。昨日あんなに休息したのに、歩くと足の脛の外側が痛い…これまでの石畳み歩きと美術館の階段昇降の蓄積か。


地下鉄で北駅へ。北駅は、パリに5つくらいある郊外や地方行き特急の発着駅の一つ。JR新大阪駅よりよっぽど広い。


目当ての30番ホームを発見!迷ったわけじゃないのに、すでに発車4分前💦


ホームに上がると列車は遠く後方に…発車2分前にやっと乗り込む。ちなみにこの特急もナヴィゴの1週間乗り放題パスの範囲内。昨日のうちに今週分をアプリでチャージしておいた。今日の往復だけで半額ほど元が取れる👍🏼


9年前にオーヴェルに行った時の思い出。4人席を独占して足を向かいの座席に置いて、その横に一眼レフカメラを置いてくつろいでいたら、鉄道警察みたいなお兄さんがフランス語で何か話してくる。足を座席に置くなと怒っているのか?検札か?と思って足を下ろして切符を見せたら、首を振りながらカメラを指している。「盗まれるから、しっかり手で持っていなさい」とジェスチャーも交えて教えてくれたのだった。怒られてるかと思ったら心配してくれててほっこりした。


のどかな田舎の駅。天気予報は今のところ完全に外れてるけど、本当にこれから雨が降るのだろうか?田舎すぎて、たまにiPhoneが圏外や3Gになる。


45分乗って、Persan-Beaumontという駅で乗り換え。めっちゃ晴れてる。



15分でオーヴェルシュルオワーズ駅に到着!


ガリガリのゴッホ。


開いてるのかどうかよく分からない観光案内所。開いてたので一応地図をもらってトイレを借りた。


観光案内所の裏の小道を歩く。


数分で教会に到着。教会名は日本語に訳すとたぶん聖母被昇天。


ゴッホが描いたのと同じ角度。


前回は中に入っていいのかよく分からず外観だけだったけど、今回は入ってみた。


後光さしまくりのイエス。


教会を出て坂を上がっていくと、やがて畑と墓地が現れる。今日は諸聖人の日でお墓参りの人が多いらしく、車がたくさん。日本で言うお彼岸的な日なのだろうか…


とうもろこし畑を歩いて墓地に到着。聖職者の人もいて、やはりお彼岸的なムードが漂っている。ゴッホ兄弟のお墓は、確か壁際だったな…


あった。あったけど、なんか上に赤い蝋燭?が置かれてダサくなってる…


ダサくはなってるけど、とりあえず9年前の「また来るね」という約束が果たせてよかった。祖父母の墓まいりには行かないくせに、やはりパリでは墓マイラーに変身する私であった。


墓地を出ると、いよいよゴッホが描いた麦畑が広がる。雲が増えて風が強くなってきたから、雨が降り出す前に歩かなくては。


たぶん100年前から何も変わらず麦畑はここにある。ゴッホは辛い人生だったけど、最後にこんな綺麗な場所で暮らせて、弟と一緒に素敵なお墓に入れて良かったなと思う。


十字架とトトロの道(私が勝手に命名)も変わらずにあった。ここで振り返る。


バルビゾンと似てるようで違う、また素晴らしい景色だった。


トトロの道を抜ける。下り坂で少しぬかるんでるから十分気をつけながら。


トトロの道を抜けて、普通の道に戻る。この辺に住んでる人が羨ましい。


道を下ってメインの通りに戻る。かわいい郵便受けを発見。


祝日で閉まってる店も多い中、開いてて口コミ評価もいいAuvers de vinという店に入ってみた。小柄なアジア系のお姉さんが一人で忙しそうに働いている。


フランスの独特すぎる手書きメニューはGoogle翻訳のカメラ機能もお手上げ。部分的にしか訳してくれない。ただGoogleマップのこの店のメニューにエビの料理が載ってて、そこにGambaと書いてあったのでリングイニ・オー・ガンバと注文した。高いけどお肉よりエビが食べたい。かろうじてリングイニが読めてよかった…

飲み物は?と訊かれて何があるのか尋ねたらワインメニューを渡された。ワインを飲む気はなかったけど、忙しく動きまくるお姉さんにどんなジュースやビールがあるのか訊いて煩わせることはできないので、唯一確実に分かったロゼを注文した。


混んでるわりには早く出てきた。エビはめちゃくちゃ美味しかったけど、麺自体はのびてる感じで味もしなかった。さやいんげんは新鮮だし、トマトも干してるやつで美味しいのに…フランス人はパンが重要だから他の粉物には無頓着なのだろうか。それとも、たまたまこの店のパスタがいけてないだけなのか。

外は雨が降ってきた様子。食べてる途中で帰りの電車の時間をチェックすると、45分後に出るのがあった。デザートとコーヒーも頼もうかなと思ったけど、お腹いっぱいになったのでコーヒーだけもらった。

コーヒーを飲み終わってトイレを借りて個室のドアを開けたら、鍵を閉めてないお母さんと3歳くらいの男の子が入っていた。とっさに出たのは英語のSorryだった。後から「ディゾレ、マダム」とフランス語で謝るとお母さんは「Oh it’s ok! サバサバ〜」と言ってくれた。サバは英語にするとFineといったところか。便利だし響きも陽気でいい感じ。お会計をして店を出たら雨は上がっていた。ラッキー。


コロナで休業中のラヴー亭。ここにゴッホは下宿していて、ここで息を引き取った。前回内部を見学しておいて良かった。


ラヴー亭の向かいの町役場。小さすぎる…本当に機能してる役場なのだろうか、それとも観光用に昔の役場の建物を残してあるだけなのかよく分からない。


電車が来る10分前に駅に到着。改札もない無人駅で、ICカードを読み取るマシンにナヴィゴをピッとしとかないと車内の検札の時に無賃乗車扱いになってしまうので要注意。

オーヴェルでは雨には合わなかったけど、パリに向かっているとどんどん雨雲が増えてきて雨が降ってきた。天気予報は一応当たってるんだな。

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