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「情報の透明化」ではなく「情報の辿れる化」を実現したい

こんにちはUniposの斉藤です。

よく大企業の人事の方とお話するとびっくりされるのは
・役員会議の議事録が(一部を除き)オープンであること
だ。しかし、ベンチャー企業ではあまり珍しいことではないと思う。

大企業でもここまで極端ではないが、この1年クラウド化は急速に進んできた。

トレンドマイクロ社が2020年10月に行った調査では、日本の従業員数100名以上の企業の78%は新型コロナウイルスの感染拡大により、クラウドの利用計画が加速した。と答えている。

オンラインで仕事をするようになってますます情報やコミュニケーションのクラウド化は間違いなく進んできている。

その中のひとつのテーマとして掲げられる「情報の透明化」

この言葉にとても違和感を抱いているのでその違和感を紐解いていきたい。

「透明化」はオープンにすることがゴールになってしまう。

情報の透明化を促進しよう、風通しの良い風土にしよう
この言葉からは、とにかくアクセスできるようにしたら良いんでしょうというニュアンスを感じる。

いわゆる「透明化」でなしたいことは、社員が会社やチームの出来事を自分ごと化し、自律的な意思決定をできる組織にすることと考えており、それは、決して情報がオープンにするだけでは成り立たない。

実際に弊社でも情報がオープンなんだから自分が勝手に取りにきなよ。といってもどこになんの情報があるかわからず、情報が錯綜してしまった結果、むしろ混乱をきたしてしまうことは何度もあった。

「透明化」ではなく「辿れる化」

なしたい目的は改めて
「社員が会社やチームの出来事を自分ごと化し、自律的な意思決定をできる組織にすること」
である。
とりあえずオープンなところでつくって置いてるから興味ある人だけ見てね。これではただの透明化にすぎず、自分ごと化には程遠い。情報を必要な人がいつでもたどることができ、構造的に理解することができれば、なにかアイデアを思いついたとき、課題を思いついたときに自分でチームや状態の再解釈を行うことができるのだ。

例えばUniposでは、
経営会議 -> リーダー会議 -> 全社会議
という順番で会議体を設計している

リーダー会議では経営会議の情報を共有し、問う時間を設け、全社会議ではリーダー会議の情報を共有し、問う時間を設ける。

経営で意思決定なされたことを解釈しないまま目の前の仕事に取り組んでしまうと悪気なく掲げる目的から逸れたことをしてしまいかねないからだ。

会社の中にはどんな情報があり、誰がどんな情報にアクセスすべきかを設計したうえで、「情報の辿れるか」を実現したいと考えています。

弊社で使っているNotionというツールは情報の構造化がとても簡単に実現できるのでおすすめです!

#日経COMEMO

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