ふみサロ4月課題≪世界をアップデートする方法≫を読んで
2022年6月からエッセイ塾、ふみサロに参加しています。
毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
以下がエッセイ
私をアップデートさせる方法
あと、何年元気でピアノを弾けるだろう?とふと考えたことがあった。
100歳まで生きるとして、あともうちょっとで折り返し地点。
私がいつか弾きたいと思っている曲は、かなり骨のある大曲ばかり、体力があるうちに取り組まないと、弾けないまま終わっちゃう。
一年に一曲なんてペースでやってたら、10曲ぐらしか出来ないじゃない!
ということで、早速ラフマニノフに取りかかった。憧れの大曲は、オーケストラと一緒に演奏する、ピアノ協奏曲第2番。しかし、私はまだラフマニノフの曲を勉強したことがなかった。協奏曲は、作曲家にとっては集大成みたいなものだから、初心者としては、まずは短い曲からスタート。耳に馴染みのある曲を選んだはずなのに、信じられないくらい弾けない。どうして?と思うくらい、音符を読むのが難しい。初めての言語に触れているような感覚。単語を読むのも一苦労といった感じ。ラフマニノフ語といったら良いのかな?
ショパンやベートーヴェンだったら、初めての曲でも、弾いているうちに何となく流れがつかめてくるのに、ラフマニノフは全く手に馴染んでくる気配がない。切羽詰まって、何年かぶりにレッスンに行くことにした。
「練習不足なんじゃないの?」
先生のおっしゃる通りだけど、練習の仕方が悪いようだった。覚えなくちゃ、どうして弾けるようにならないの?という焦りからか、肝心な歌心を忘れていたようだった。聞こえてくるべき、メロディーのラインが、ぐちゃぐちゃだったのが原因だったようだ。レッスン後、あんなに混線していた頭の中がすっきり整理整頓されたのか、すんなり弾けるようになってきて、少し希望が見えてきた。
ピアノだけじゃないと思うけど、やっぱり先生に直接会って、話を聴いたり、アドバイスを受けると、吸収力が格段に違う。
ラフマニノフも少しずつ攻略できてきたぞ!という実感があって、楽しくなってきた。
おわり
今月の課題本
今回は、とても楽しく本を読みました。
著者や本の名前は聞いたことがあるけれど、全くどんな内容か分からなかったので、なぜこれが歴史的な著者・本なのか、大きな流れの中で知ることが出来て、どんどん読めました。
実際に読んでみたいと思う本もあり、広がっていきそうな予感がワクワクします。
そこで、今回は、自分自身がアップデートされたなという瞬間があったので、それを書いてみることにしました。
私をアップデートさせるのは、
直接人に会うこと。
ピアノのレッスンを通じて、ぐちゃぐちゃだった頭のなかが、すっきり整理されて、難しかった曲が弾けるようになってきたエピソードです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?