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世界のスタジアム・アリーナで活用される最先端テクノロジー(4)

まず初めに最近話題になった技術を紹介します。

アイスホッケーの試合にてARグラスを活用したテクノロジーがリリースされました。グラスをかけるだけで、選手のスタッツなどの情報を見ることが可能になりました。これまでは、ビジョンから情報を得ることが主流でしたが、よりタイムリーにファンが欲しい情報を提供できるようになりました。

Disney×NHL

また、新たなファンの獲得、ならびに体験の提供を目的としてNHLとDisneyがタッグを組んだ取り組みをリリースしました。

ライブアニメーション技術を活用し人気キャラクターがアイスホッケーの試合に登場します。子供たちが喜ぶ演出になる可能性も秘めており、非常に楽しみな技術です。

スタジアム・アリーナのトレンド

スタジアム・アリーナの話題が国内で盛り上がる中で、グローバルシーンではテクノロジーの成長も著しく、ホスピタリティの向上を目的としたさまざまなプロダクトが開発されています。
さて、過去にもスタジアム・アリーナのテクノロジーに関する記事を書いているので興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

タッチレスファンジャーニー

試合観戦前、試合観戦中、試合観戦後の体験は、チームとファンの関係に大きな影響を与え、満足度への影響度も変わってきます。スマートスタジアムソリューションを導入することで、このようなファンとの接点の満足度が高まり、ストレスのない観戦体験を提供することが可能になります。

SoFi Stadium×Evlov Technology

特に注目されている技術の一つとして、過去の記事で紹介したEvlov社のセキュリティスキャナーがあります。(過去記事は↓から)

日本国内での導入は進んでいませんが、アメリカ国内での導入が急増しており、ファンは手荷物検査に待つ必要がなく、試合観戦体験の中での大きなペインポイントであった待ち時間の解消を実現できるサービスとして注目されています。

バンクオブカリフォルニアスタジアム

MLSのロサンゼルスフットボールクラブとホームスタジアムであるバンクオブカリフォルニアスタジアムは、駐車場、入場ゲート、売店の混在などをIoTセンサーとデジタルサイネージなどを利用して解決することに成功しました。この事例では、ただデータを取得したり、テクノロジーを導入するのではなく、ファンのカスタマージャーニー全体の満足度を高めることを意識して、テクノロジーが導入されています。このように、ソリューションの導入には、全体的なアプローチが重要であると言えると思います。

そして、近年では、5Gへの注目度が非常に高くなっています。5Gが活用されることで、会場内での体験を大きく変化させることが可能になるからです。VerizonやAT&Tなど大手通信プロバイダは、5Gネットワークを促進する為に巨額の投資を行いながら、技術の精度を高めつつ、マーケティングに力を入れています。テクノロジーの成長により、スタジアム・アリーナ内での体験が今後の高度化していくと予想されます。

続いて、ここからはテクノロジーの紹介をしていきたいと思います。過去に紹介したものもありますが、タッチレスファンジャーニーに沿って紹介していければと思います。

Clear

Clearは、911がきっかけとなり空港のセキュリティを高めることから始まった会社で、身分証明書と生体認証にリンクされた搭乗券のから始まり、現在顔認証まで広がっており、このサービスを使うことで旅行はスムーズな旅を体験することが可能になります。スタジアムやアリーナでの導入も進んでおり、ニューヨークメッツやシアトルシーホークスなどが導入をしています。

Armored Things

カメラやスマートドアロックシステムなどのテクノロジーを活用して、会場内にあるデータを収集し、ファンの流れをリアルタイムに理解し、群衆の密度やスペース使用率、セキュリティなどの決定に役立ちます。LAFCは、ホームスタジアムの入口と出口の周辺のを含む会場全体にシステムを導入しており、人員配置の最適化などにも活用しています。

Realife Tech

チケット、モバイルオーダー、パーソナライズとセグメンテーションなど、様々な体験を提供することができるのがRealife Techの技術です。様々な顧客データの活用、ならびに位置情報なども組み合わせることで、パーソナライズドされた体験を提供することが可能となり、プッシュ通知などを活用することで、適切なタイミングで適切な人に情報を提供することが可能となりました。この技術は、ロンドンのO2や、トッテナムホットスパーズなどで活用がされています。

他にも様々な技術がスタジアム・アリーナでは活用されていますので、またご紹介したいと思います。

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