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そろそろエスカレーター上を歩く時代を終わらせよう

エスカレーターの右側では立つという実験をしています。ここ一年くらい。

東日本のエスカレーターでは左側に立ち、右側は歩く人のために空ける慣習がありますが、そもそもエスカレーターは立って乗るものなんですよね。

この慣習の良くないと思うところは3つあって

1.片側だけに荷重をかけ続けるのはエスカレーターの整備維持コストがかさむ
2.片側空けはエスカレーターの運搬能力を下げる
3.人に優しくない

で、僕が一番大切だと考えているのは3です。

日本の人口のうち、3割は65歳以上です。65歳以上の人が長い階段を何度も上り下りするの、体力的に大変なはずです。その3割の人達に公共機関内で何度も身体的負荷をかける可能性があるのが、エスカレーター片側空けの慣習です。

3割と言うともはや「大学を卒業した人」に迫るほどの割合です。それくらい普通な訳ですから、その普通な人達に強い負担をかける慣習は無い方が良いと思うのです。

鉄道各社はそれなりに危機意識はあるようで、エスカレーター前に注意書きが貼ってあったりしますが、それでもまだ強固な慣習を変えるまでには至っていません。

私の「右側に立つ実験」でも、たまに後ろの人から舌打ちされたり、「邪魔!」と呟かれることがあります。一度だけですが下りエスカレーターで後ろから「おい」と言われて背中を軽く押されたこともあります。あれは危ない。

そう、エスカレーターで右側に立つのって、現時点では危ない行為になってしまっているんです。おかしな話ですけれども。なので残念ながら今のところ、エスカレーターの右側に立つ事はおすすめできません。

でも今のままでは何も変わらないのです。でも私は具体的な方策を持っていません。ですから今の私はただの自己満足として右側に立つ実験をし、ささやかな抵抗をしています。

早くエスカレーター上を歩く時代が終わりますように。

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