「お人好し」と「優しい」の違いを知っていますか?

普段みなさんは「お人好し」と「優しい」を区別して使っていますか?

私はこれまでほとんど意識せずにごちゃまぜに使っていたのですが、先日ふと気になり考えてみました。

なんとなくですが、お人好しって悪い人に何度も騙されたりとかそういうイメージがありますし、優しいというのは最早イメージすら難しいほどのふんわりとした言葉なような、そんな感じがします。

こういうことを考える時にまず辞書を引いてみようかなと思うのですが、よくよく振り返ってみて、それで何かが解決したことってほとんど無いんですよね。今回も引いてみたものの、全く手がかり的なものは得られませんでした(興味のある人はご自身で調べてみてください)。言葉というのはあくまで思考の道具であり補助線なので、思考が言葉(道具)に引っ張られちゃダメということですね。

それで考えてみたところ、自分なりに一番しっくり来た分類は「お人好し」には意思が無く、一方で「優しい」には意思があるということです。

例えばお金にルーズな知人からお金を貸してほしいと頼まれて、貸したとします。

「お人好し」の人は、相手にどうなって欲しい、どう行動して欲しい、改善して欲しいなどは考えずにお金を貸すかどうかを決めます。

一方で「優しい」人は、相手への思いを明確にした上でお金を貸すかどうか決めます。

同じように相手にお金を貸すとしても、それを決めるまでのプロセスが二者の間で大きく異なるのです。だからお人好しの人はお金を貸しても相手から感謝されませんが、優しい人は相手から感謝されます。なぜなら相手はお金を貸してくれたことそのものに感謝しているのではなく、自分のことを考えてくれたことに対して感謝するからです。それが積み重なるとどうなるかと言うと、お人好しの人の周りにはその人を利用しようとする人ばかりが集まり、優しい人の周りにはその人に感謝している人が集まるのです。

このように考えると「お人好し」と「優しい」の違いがうまく説明できると思います。

みなさんはこの違いについてどう考えますか?

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