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#102 週休3日で給与維持!うつ傾向が減り幸福感が増す働き方

コロナ禍になり、3年が経とうとしています。リモートワークをしている方もだいぶ多いのではないでしょうか。フジテレビでもリモートワークが導入されていまして、特に事務系の仕事の人たちはリモートワークを活用しています。

報道は現場に行く必要があったり、放送設備がそもそも会社にしかないので会社に行く必要がありますが、原稿を書いたり、企画を考えたりチェックしたり、そういった作業はパソコンがあればできるので、僕もリモートで仕事をすることがあります

これはコロナ禍になる前はまったくもって考えられなかったことです。会社に来ること、勤務時間が長いこと、現場に長くいることがなんとなく評価されるような社風・体質だったのですが、コロナ禍の影響でそうしたリモートが、だいぶ浸透してきました。

そうした中、これは知りませんでした。

産経新聞に「パナソニック働き方改革 週休3日給与維持」とドーンと記事が出ていました。

一部割愛しながら記事を紹介します。

パナソニックホールディングスは週休3日や4日、原則、在宅で良いフルリモートでの勤務、他社に雇用される形での業務などを選べる新しい勤務制度を明らかにした。

週休3日は、1日の最低労働時間をなくして実現する。平日を1日休みとする代わりに勤務日の労働時間を長くし、給与を維持できる。週休4日では給与を維持しないため、勤務日の労働時間は長くならない。
一方、アルバイトなどで他社に雇われる形での副業を認める。週休3日や4日で増えた休日などを副業に充て知見を広めてもらう。

産経新聞

簡単に言うと、1日の勤務時間・労働時間を長くすることによって1日、さらに休んでいいよということですね。なんだ、結局勤務時間は変わらないじゃないかと思うかもしれませんが、これによって1日休、むつまり通勤時間もなくなります。

丸一日フリーになると、だいぶできることが変わってきますよね。

さらに、この給与が変わらない週休3日を導入する企業、日立製作所も同じようなシステムをとっています。そしてユニクロで有名なファーストリテイリング、こちらも給与を維持する形での週休3日を可能としているんだそうです。

平日テニスは高齢者ばかり

こんなに大手企業に広がっていたんですね。勤務時間が長くなる。つまり、総労働時間は変わらないではないか、と思うものの、丸1日休みになるとだいぶいろいろなことができます。

僕は今土日勤務で平日が休みになりました。趣味がテニスなのですが、区営のテニスコートは平日だととても取りやすいんですね。なので、ジム仲間と一緒に平日の午前中、休みの日にテニスをしています。

私達のグループは40代前半ですが、平日にテニスをしている人たちの中では、これでも最も年齢が若いんです。10面ほどあるのですが、毎日すべて埋まっています。僕ら以外の人たちは多分60歳前後、60代の方々がほぼ8割9割です。みんながみんな、テニスをしているわけではないから一概には言えないかもしれませんが、週休3日であったり、フルリモートであったり、そうした制度は、そんなにものすごく広がってるわけではないのかな、という気もしてしまいす。

ただ、こうした大手企業の取り組みがどんどん広がっていくと「平日の活用方法」も増えていきますよね。

加えて僕が思うのは、以前はどれだけ長時間会社にいるか、どれだけ長く働くか、そういったものが評価されていたように思います。ただ、今後はどのように効率的に働いているか、そういったものが評価されていく時代なのだと思います。

テレワーク頻度が高いとうつが少ない

テレワークに関して、こんな記事もありました。朝日新聞です。厚生労働省が発表した「過労死等防止対策白書」の中で、テレワークの頻度が多い人ほど睡眠時間が長く、うつ傾向や不安が少ないという調査結果が明らかになった、そうです。

さらに、この白書を読み解くと、テレワークと出社を組み合わせることで幸福感の上昇に繋がる。そうしたことも明らかになったとのことでした。テレワークを活用すると、自分の時間が増えますよね。すごく増えた、と僕も実感しています。

通勤時間に関しては、過去の記事で僕は自分自身の工夫によって時間を作り出したという話をしました。電車通勤をバイクに切り替えたところ、40分かかる移動が20分で済むようになった。これは1年に換算するとまるまる5日、自分の時間を生み出すことができたことになります。もちろん、1日あたりの短縮なので、ドカンと休みになるわけではないのですが、こうしてできた時間を使い、僕は今、娘の勉強を見ています。毎日1時間ほどかな。

どんどん漢字を覚えるようになりました。これまで本当に苦手だったのですが、パパと一緒に過ごす時間が楽しい、のだそうです。僕自身の幸せにも繋がっています。一緒にいてあげられてよかったな、と毎日思います。

自由に滞在期間を延長する外国人たち

少し話が飛びますが、海外の人たちは休みの使い方が本当に上手なんですね。

昔、ペルーのマチュピチュに行ったことがあります。ニューヨークに住んでいたときなのですが、行くのに3日ぐらいかかりました。マチュピチュでは一泊しかしなかったんですね。

二つ理由があって、まず、そもそも夏休みが9日間しかない、せっかくペルーまで行くのだから、あちこちみてみたい。もう一つはそして、マチュピチュの最も近くにあるホテルは1軒しかなくて、高い。当時のレートで、一泊2人で10万円くらい。食事付きとはいえ、まだ30歳で何泊もできないですよ

なので、マチュピチュまでそれだけ時間をかけて行ったのに、1泊2日で、別の場所に移動したのですが、マチュピチュで出会ったヨーロッパの方と少しお話をしました。

あの遺跡の山の上で「どこからきたの」「日本からです。でも今はNYに住んでる」みたいな話の流れで、その人たちに「あなたたちは今何泊してるの?」と聞いたら、「何泊だろう…」と。遺跡がある山の上から、ちょっと遠くを見てみますと、長い山脈がみえるのですが「あの山の尾根をずっと歩いて来て、何泊もしてきたから、どうだろう、1週間ぐらいかな」とか言うわけです。

1週間もあの界隈にいるのかと。

そして「この後どうするの」と聞いたら「わかんないけど、ここが気に入ったからもう1週間ぐらい居ようかな」なんて言っていました。

だから、そもそも時間の使い方の概念が日本人の場合とは違うんです。

ひょっとしたら、もっと自由に時間使っている方はいるとは思いますが、僕の場合サラリーマンなので、そんなに自由気ままに、思い思いに時間なんて使えないし、使おうという発想すらなかったのですが、自分の好きなように時間を使う人たちと海外の旅先でたくさん出会いました。

その点をみれば日本はまだまだだと思いますが、こうして週休3日4日で、さらに給与も変わらない働き方が実現することで、みんなどんどんやりたいことができるようになる。

リモートワークを導入したことで、うつになる傾向が少なくなり、さらに幸福感が上昇するというデータが出ているのだから、企業は今後もっと、従業員が本当は何をしたいのか、加えて仕事に対してやる気を持てるように真剣に考えなければいけない時代になっているのではないでしょうか。

(voicy 2022年11月8日配信)

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