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#95 投資への割合に地域特性!国内で8倍の差が広がる特異な理由

皆さん、貯蓄に対してどのくらいの割合を投資に回していますか。「地域によって差が出る」こんな記事が日経新聞に載りました。

投資に積極的な都市ランキング1位は東京都でした。貯蓄に対する投資割合は26. 9%、おおむね3割弱ですね。投資額は637万円でした。ちなみに記事によると、投資額は全国平均で198万円。貯蓄の13. 6%。おおむね1割ちょっと投資に回しているという計算になります。

そして2位が京都でした。意外な感じがしますよね。東京に次いで2位が京都。22. 4%で投資額は494万円。僕の記事を、最近ずっと読んでくださっている方がいたら、ピンとくるかもしれません。92回目の記事「年収比でみた貯蓄額の差に地域特性が・トップと最下位の事情」というタイトルで配信したのですが、このとき貯蓄額の1位が京都だったんですよね。そして、投資に関しても、食い込んでくる。

やはり継続して新聞読んでいて、いろいろ見ているとなんとなくピンとくるものが出てきますよね。

その理由なんですけれども、記事の中のファイナンシャルプランナーによると「昔からの企業が多く、株式を長く保有している企業を支える文化がある」これは、貯蓄額で1位になったときも同じような分析がされていましたよね。老舗企業が多くて、その資産を継承している。だから貯蓄額も割合として大きくなってくる。このあたりが連動していたんですね。

ただ、これ以降、順位を見ていくと、なんとなくちょっと首をかしげたくなる感じの分析があるんですよね。

水戸市が6位に食い込んでるんです。実は上位は、東京、京都、神戸、横浜、千葉と、京都はね、先ほど申し上げた通り、得意な事情があるにせよ、大都市圏、都市部が食い込んでるんです。けれども、ここにきて6位に水戸が入ってくるんですね。これ不思議ですよね。

分析に関して、証券会社の支店長のコメントがあります。「市内には証券会社と、創業100年を越える老舗企業が多く、相続で有価証券が受け継がれている」と指摘する、と。

つまり、投資という積極的な、アクティブなものではなくて資産を継承している、受け継いでる人たちが多いのではないか、という分析です。そうなってくると、貯蓄額との連動性はどうなってくるのかなと思うのですが、一方で、こんな指摘もあります。

江戸時代には最大規模の藩校・講道館などがあった影響からか、社会人を含めて学びに熱心な人が目立つ。資産形成の知識も身につけている」本当かな、江戸時代ですよ。この講道館は大体1840年とか1850年のときの話です。
その影響を今も受けている、と。いやいやいや、資産形成をするための勉強、結構全国的な割合でやっているのではないのかな。だからこそ都市部が、多いのかなあという気もするんですけれども。

江戸時代の影響があるのかどうか、このあたりは検証のしようがないのでなんとも言えないのですが「ほんまかいな」とちょっと正直思ってしまいました。

九州勢の投資割合が低い

そして投資の割合が低い地域、九州勢が目立つとあります。佐賀市が3%で最低。長崎市が44位の5. 1%宮崎市が43位の5.6%だった。
大和総研の方のコメントが載っています。
預金を含めた金融資産の水準が比較的低く、資産を投資にまでふりむけにくいとみる」これは九州に限った話なんでしょうか。誰だって預金が少ないと、当然、投資に対して消極的になってしまうのではないでしょうか。九州特有の話なんですかね。

そして、大都市といえば名古屋が、実は順位が振るわないんです。47全都道府県のうち、28位。その理由として、自動車産業など雇用の裾野が広い、製造業が盛んで、生活が安定している。なので、資産形成への関心が他地域よりも低い可能性がある。

これはあくまでも可能性ですから。いわゆるトヨタを中心とした製造業が盛んで安定していますよね。大企業、そしてその裾野の周りの製造業もずっとずっと仕事をしていられる。安定的にお金が入ってくる。だからわざわざ投資しなくてもいいと考えてる人が多い。本当なのでしょうか!?僕のvoicyが今1200人ほどフォロワーさんがいますが、そのうちどのくらいの割合が愛知で聞いてくださってるかちょっと定かではないんですけれども。ぜひともそこは声を聞いてみたい。だって大企業はトヨタに限らず概ね安定していますよね。日本の場合、首を切られる、ということもまあそんなよほどのことがない限りないですよね。

とはいえ名古屋がこうして全国平均以下になっていますので、ちょっとその辺りが気になるな、というところではありますが。なので、こうして見てみると、やはり投資に関しても、地域によって特性、だいぶ変わってきますね。

実は投資歴20年のワタシ

大都市圏の人たち、例えば共働きだったら、じゃああなたの収入に関しては投資に回そうね、とか、多分そういった話し合いをしている家庭もあるのかな、なんて想像します。ちなみに僕の投資歴は、入社したのが2001年なのですが、もうご存知の方がひょっとしたら少ないのかな、なんて思うんですけれども、9.11アメリカ同時多発テロがあったときに、アメリカの航空機に対して全て着陸命令が出ました。つまりどの飛行機がテロで使われてるかわからない。なので世界中が大混乱に陥ったんですね。

当然、株は大暴落しました。僕はまだ株をやったことがなかったんですけれども、ここまで大暴落して、でも、それでも日本の企業が潰れることはないだろうと思って、本当にわずかな額なんですけれども、多分10万円とか20万円、せいぜい数十万円だったと思いますが、大暴落した大企業にバーっと10社ぐらい振り分けて買いました。

その後、景気が回復していき、秩序が取り戻されて株価が戻ったんですね。元の値段に。お、これはいいなと。つまり僕はその企業に関して特に調べていたわけではなく、日本の大企業はそう簡単には潰れないだろう、という思いから始めていきました。

それから少しずつ額を増やしていって、初めは信用取引は怖いな、絶対手を出すのやめよう、と思っていたのですが、今は信用取引も使っています。ただ、報道機関は短期売買が禁止なんですね。なので僕の場合は、中長期投資です。大体信用だ、半年で保有期限を迎えますので、そのぐらいを目安にやっています。現物だと、そうですね、もう長いものだと数年単位で保有しています。

利回りが良い優良企業、3%以上とかの株は長期保有。あとはチャートを見ていて、9.11ではありませんが、大暴落した大企業やまさか潰れることはないだろうというものは、買って長期で保有して値上がりを待つタイプです。なので、僕の場合はローリスクローリターンといった考えですね。

昔は結構アクティブにやっていた時代もあったんですね。ただもう、疲れちゃうんですよね。それを専業でやっているならばいいのですが、やっぱりずっと見ていられないし、そもそも短期売買は禁止ですし、アゲサゲで結構神経をすり減らす毎日だったので、今の僕のスタイルとしてはもう長期で。優良株で落ちたものを買ってずっとじっくり待つという。

どちらかというと消極的なスタンスに落ち着きました。

人それぞれ、性格がありますよね。僕の友人の投資家は超アクティブな投資スタイルで、どういう日々を送っているのか、話を聞いてみたんですけれども、確かに儲かりはするのですが、ストレスがすごいんですよ。だから、ちょっと僕には向いてないなと。

別に僕は投資のプロでも何でもないんですが、一応これでも20年のキャリアがある者として言わせてもらうと、人それぞれのスタイルをゆっくりゆっくり、実際に体験しながら、実際にやってみながら自分の性格に合ったものを探していくのがいいのではないかなと思います。

やっぱり無理すると本当にストレスフルな日々になってしまうので、まだやっていない人がいるならば、少ない額でもいいので、10万円とか20万円とかで買ってみる。自分が株をもつと、市場に関心を持ちます。日経平均、今日どうだったのか、とか。そういった新たな関心も増えてきて、それは決して悪いことではないと思いますので、いろいろお試しになってみてはいかがでしょうか。

(voicy 2022年10月26日配信)

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