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#106 NFTが9割大暴落&過去最大の業者破綻から学ぶ資産形成

テーマは、暗号資産、そしてNFTです。一部で反発を招く可能性があることは重々承知しているのですが、あくまでも私個人の考えを、体験談をもとにしてお伝えしたいと思います。

投資のプロではない一般人が暗号資産やNFTにどのように向き合えばいいのか、というような話をしたいと思っています。まずは記事の紹介です。

F T Xという暗号資産の大手交換業者が破綻しました。
これは産経新聞の記事です。

暗号資産の信用不安、加速。
世界的な暗号資産、仮想通貨交換業者であるF T Xトレーディング(本社バハマ)の経営破綻の波紋が広がっている。債権者は10万人以上で負債総額は2兆円規模に上る可能性がある。
日本法人、FT X JAPANは14日、9月末時点で、純資産約100億円、今月10日時点で約196億円の現預金を保有していると公表。顧客から預かった資産は法令に従って管理されている、と説明した。
だが、業界最大の破綻劇で、暗号資産の信頼性と相場の低下による市場の縮小は避けられない。

産経新聞

数兆円にものぼる負債を抱えての破綻。金融業界、暗号資産業界で最大規模の破綻劇などとも言われています。

暗号資産に関しては、今は全く取引していないのですが、友達から教えられて、なんとなく足を突っ込んだときに、アメリカのドルと連動している仮想通貨があるから、いざというときは、それに換えたら大丈夫だよ、という話を聞いていました。

例えば、仮想通貨、10万円で買ったものが100万円になったとして、この100万円の仮想通貨をではどうするのか。他の仮想通貨に換えるのか、もしくはそのまま保有し続けるのか。ドルと連動する仮想通貨に換えてしまえば、一旦資産は、その儲かった100万円のままの状態でキープできる、という仕組みです。ちなみに、日本の場合は、仮想通貨を他の通貨に換えた時点で、儲けに対して、税金がかかりますが、この税金のことはとりあえず脇に置いておきます。

ずっと取引をしていなかったので気づかなかったのですが、このドルと連動している「確実」だと思われていた仮想通貨も急落しています。

なぜこのようなことが起きるのか。

例えば、株の場合だと、ストップ安であったり、ストップ高であったり、市場が過度な値動きをしないような仕組みがあります。そして、自分たちが投資するときの判断材料もあります。その会社の健全性や成長性、もしくは配当がどうなっているのか、など様々なファクターを見て自分が投資する材料、投資先を決めることができますが、仮想通貨の場合は本当にわからないんですよ。

いろいろ情報が出てはいるのですが、それが本当なのか、とか、将来性があるのか、などは本当にわからない。私はギャンブルだと思っています。ただ、技術は素晴らしいです。友人に送金したときは、本当に一瞬でした。3クリックぐらいで、どんな額でも早くて5分ぐらい、ネット状況にもよりますが、かかっても20分や30分ほどで先方に入ってました。手数料も本当にわずか。銀行の場合だと、大変な額になります。そして時間もかかります。

技術自体は素晴らしいのですが、なにせまだまだ無法地帯に近いから、何が起こるかわからない。

NFTがピーク時から9割下落

これは少し前のニュースなのですが、NFTの価格が急落していて、7月〜9月の平均価格がピーク時の1月〜3月から9割近く下落しているのだそうです。アメリカ証券取引委員会が調査を進めていることが判明し、規制強化の観測から投機マネーが流出している、などが要因とされています。

株でいうストップ高やストップ安など、市場が過熱したとき、急落・急上昇にブレーキをかけるシステムがない分、ギャンブル的な要素がとても高くなります。仮想通貨でいうところの何十倍、何百倍、何千倍、何万倍になることもある一方で、ゴミみたいな価格になってしまうこともあるわけです。

1年か2年ぐらい前かな。存在すらほぼ忘れかけていた仮想通貨が、突然、値動きが荒くなり、10倍か20倍ぐらいになりました。元々3000円だったものが、ふと口座を見てみたら3万円とか4万円になっていたので、動き出したなと思って一定額をドンと入れたんですね。一定額といっても、それは過去の大暴落も経験しているから、本当にゼロになったとしても生活に全く影響のないお遊び程度です。

それから2年後、今現在どうなっているかというと、10分の1になっています。

だから、本当にこれはわからない。ちなみにその仮想通貨、私が買ったものは、その道のプロフェッショナルが僕にすすめてくれたものです。それですら、このような結果になるわけですから、本当に何が起こるかわかりません。

今回の記事にもある通り、NFTは一時期とても話題になりましたよね。興味がない人でも、なんとなく聞いたことがあると思います。子供が書いた絵が何百万円、何千万円になったとか、そんなことは続くわけがないのです。そして、重要なのは、仮想通貨にしても、NFTにしても胴元が必ず儲かるようになっていて、そこに乗っかった時点でほぼ負けなんです。

そして今回、F T Xが破綻しました。日本法人もあります。かなりの数の顧客がいるそうですが、この方々も資産を引き出せるのかどうか、まだ不透明な状況が続いています。

アメリカで破綻申請をして、引き出せなくなりましたが、日本法人の場合は、大丈夫、ということでホームページ見たのですが、引き出しはできるという文言ありました。しかし、また再び出金停止になりました。混乱が続いているんですね。

ただ、仮想通貨も大暴騰をしてからの大暴落があり、それから6年が経ってから、再びその前回の暴騰を上回る急騰を見せたので、NFTも今後どうなるかは正直わかりません。

この記事にある通りピーク時より9割まで落ちているけれども、その前回のピークをはるかに超える、また急上昇がある可能性ももちろんあります。株と違い、一般人の私達からすると、全くもって予見をすることはできなくて、気づいたときにはもう手遅れになっていたり、次の日起きてみたら10分の1になっていたり、ということがざらに起きる世界なので、現時点においてはギャンブルだと思った方がいいと思っています。

技術は素晴らしい。ただ、あまりにも価格変動が大きすぎて、それを資産という形で持っておくと大変な目に遭うこともあるのです。

(voicy 2022年11月16日配信)

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