2021年8月13日。
忘れもしないバースデーゴール。
その日にマルタでプロキャリアをスタートさせる事が出来た日だ。
これから自分の理想のサッカー像を、世界へ、色々な思いの中サインをした。

日本と比べたらレベルは高くなかった。
しかし「アオアシ」の司馬さんの言う通りプロサッカー選手として、
「頭　作り変えろ。」
21/22シーズンは1ゴール4アシスト。
まさに頭を作り変えないといけない結果だった。

2月頃から上手くいかなく始めた。
とにかく早く日本に帰って来シーズンの為に調整したい気持ちがあった。

久々の日本。
トレーナーのお陰もあって体がまた変わっていった。
しかし同時に捻挫もした。
マルタに行くまで残り1ヶ月、正直無理矢理治した。

来シーズンこそ結果を残す為に、、、
と言いつつ、本当にマルタでいいのか悩んでる自分もいた。
きっと違うチームに行けばもっと皆んな真剣に練習してる筈だ。
しかし現実はどこのチームもあまり変わらなかった。
そしてトライアルの結果もダメだった。
悔しいと同時にマルタを離れられる気持ちもあって複雑だった。

幸い3部のチームからオファーが来て、数日の練習と試合でサインを勝ち取った。が、サインはしなかった。
ギリギリまで迷ったが3部で1年がむしゃらに頑張れる自分が想像出来なかった。
この1年をなんとなく過ごしてしまいそうで怖かった。
サッカー選手としての寿命が迫って来る中、「楽しい」、「楽」、「レベル低いからなにやって怒られない」そんな事にこの1年を捧げたくなかった。

こんなわがままアリなのか分からない。
しかし、自分に嘘は付きたくなかった。
きっとマルタに残れば楽な事の方が多いと思う。
でも楽になる為サッカーをしてる訳じゃ無い。
自分の目標を明確にした時、マルタ1部じゃ無いなら他の国に挑戦しようと思った。

この屈辱はサッカーでしか返せない。
もう一度、自分のサッカーを明確に新たな一歩を踏み出そうと思う。